制度が整っていないと出産後に希望のスタイルで働くのは困難と痛感

出産・育休後に働き方を変えたワーママの体験談シリーズ。

今回は、美容関係のインストラクターとして正社員ながら時短勤務で働くワーママの体験談です。

保育園のお迎え時間など育児を優先させるために、時短勤務やパートに働き方を変えた(変えざるを得なかった)経験のあるワーママの体験談です。
 

育休明けも仕事内容や責任は変わらかったけど、主任という肩書が外れていたのには驚いた

(仕事内容や責任、給与などの待遇面はどう変わったか)
育休明けに職場復帰してきて初めてわかったのですが、私の主任というポジションは外され、代わりのスタッフが私が担当していた立場になっていました。

私の仕事内容や責任はほぼ変わりませんでしたが、主任という肩書がなくなっていたのには正直驚きました。

もちろん給料も時短勤務となったのでかなり少なくなりましたが、今までの月給を役職手当などはさっぴいてから時間給にしたらいくらになるか計算して働いた時間分だけの給料をいただきました。

この点は時短勤務なので仕方がないのかなとは思っています。
 

保育園に預けるためには週3日以上働かないと退園になるため、勤務日数に関して会社側と話し合った

(なぜ働き方を変える決断をしたのか。その決断の過程での困難や葛藤)
もともと、出産したら初めての育児と仕事の両立なので無理をせずに時短勤務で働こうとは思っていました。

また、私の希望ではなく会社側から正社員からパートタイマーになって欲しいと言われていたのですが、保育園に預けるためには週3日以上働かないと退園になってしまうので、必ず週3日以上でならパートでも構わないと話していました。

ところが、週3日のときもあれば、週2日のときもあるかもと言われ、納得できず話し合い途中での職場復帰だったので、復帰当時は正社員のままで短時間勤務となっていました。

ずっと同じ業界で働いていきたかったので、会社や上長とは揉めたくなく、正社員からパートというお話ものんで、主任を外されたのも文句も言わずにいましたが、あまりにも対応がひどいと思ったので今まで長く働いてきたのに悲しい気持ちになりました。
 

制度が整っている会社でない限り、同じポジションや希望する勤務スタイルで働くことは難しいと感じた

(ワーママとして働き続けることにどう感じたか)
10年以上働いた会社の正社員という状況で出産しましたので、ワーママとして働き続けるということは簡単でしたが、私が望む復帰後の働き方・働くスタイルにしてもらうことはできませんでした。

訴えれば私がもちろん勝つとは思いますが、会社と揉めずに話し合いという形で自分が望む「正社員のままの時短勤務」におさまるには、私の働いていた会社ではかなり難しいと感じています。

いわゆるブラック企業と言わざるを得ません。

私の会社で出産後に職場復帰した人はもとの働き方をしている人はだれ一人いませんでした。

なので、世の中に会社はたくさんありますが、制度が整っている会社でない限り同じポジションや本人の希望する勤務スタイルにすることは事実上は難しいと感じました。

さらに、会社が制度があったとしても無かったとしても理解ある上司でないと難しいのだと痛感しました。

上司が、結婚しているけど子供がいない女性上司と、子供はいるけどバリバリ働いている人だったので、出産して休みに入ることや1年の育児休業を取得することさえかなり嫌味を言われましたので、それに負けずになんとしても復帰するという意志の強さがないと泣く泣く辞める形になったと思います。

結果、同じ業界でずっと働きたい&保育園入園を確保するために文句も言わずとりあえず復帰だけは頑張ってしまいました。

その後、週2日のパートなら保育園に入園し続けるのは無理なので、1か月で同じ業界の別の会社に派遣されることで週3日以上の勤務とすることにしてもらえましたが、運よくその会社に円満転職する運びになりました。

あの時の精神的な労力は相当なものでした。

でもケンカせずになんとか話し合いでここまでこれてよかったです。

転職後も前の会社の上司とは同じ業界なので年賀状のやりとりはしていますし、関係は表向きは悪化していませんが、信頼はなくなりました。
 
(美容関係インストラクターとして正社員ながら時短勤務で働くワーママ)