シングルマザーは補助金が出て裕福な暮らし振りという噂は全くの誤解

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シングルマザーの仕事と育児・家事に関するストーリー。

旦那がいたって大変な仕事と家事・育児の両立。それをひとりで背負っているシングルマザーはやっぱりすごい!シングルマザーならではの悩みや苦労を共感し合い、そして勇気を与えることが出来たら・・・。

今回は、4歳、7歳、16歳と3人の女の子を持つシングルマザーのストーリーをご紹介します。
 

シングルマザーといっても補助金が出て裕福な暮らしをしているわけではなく、生活費のやりくりは大変

(シングルマザーとして働くことで大変なこと)
育児と仕事の両立が一番大変です。特に子供の行事や体調を崩したときにに限って、会議等の仕事が重なっている時です。

頭では子供第一と考えてはいるが、役職がついてしまったり、職場内の委員会になってしまうと簡単に休めません。

その為、休みそうなときは事前から代理で出席してもらえるように、上司に相談したり事前に対策をとっています。または、元気があれば多少の熱なら保育園・学校に行ってもらいますが、早退する結果となったときに後悔します。

そういう時は「もしかして熱が上がって連絡がくるかも」と心のどこかで思いながら仕事しているので、「やっぱり体調が悪かったんだよね、ごめんね」と反省し、何で仕事を優先してしまったんだろうと泣きたくなります。

生活費のやりくりも大変です。
シングルマザーといっても補助金が出て裕福な暮らしをしているわけではありません。

人によってはシングルマザーは子育てにかかる保育料や給食費、プラスに何かしらの補助金が出ているようなことを噂で聞いたことがありますが、そんなことは全然なく、私のお給料です。

子供たちが成長するにつれ、やりたい習い事も出てくると思いますが、実際には行かせてあげられそうにはありません。金銭面の問題もありますが、正社員で働いている以上、習い事の送迎はできません。

一般的な家庭でも両親が共働きであれば多少は同じ悩みもあると思います。シングルマザーだからという特別な悩みではないのですが、「シングルマザーだから」と悲観的な気持ちにならないようにすることも結構大変だったりします。
 

自分の体調がどんなに悪くても協力者がいないと家事・育児を休めないことが大変

(シングルマザーとして育児や家事で大変なこと)
自分の体調がどんなに悪くても協力者がいないと家事・育児を休めません。

自分が高熱を出し、職場が病院だったので子供を連れて外来受診し、点滴を受けました。

子供から目を離せない時期だったので朦朧としながら点滴を受け、帰ってからも食事を作ったり、本当に辛かったです。

多少の風邪であれば何とか頑張れますが、その時はインフルエンザだったので、子供たちに移さないようにしなければいけないものの、隔離することもできず一人で苦しんでいました。

幸い、友達が様子を見に来てくれ、子供たちに移ることはなかったのですが、子供たちに順番に移ってしまったら仕事を何日休むことになるのでしょう。仕事をしている限り、子供優先に考えてあげられないのは辛いです。
 

パパが肩車する騎馬戦で私たち親子は最後まで残った。パパがいなくてもママが何でもできることが誇りです。

(シングルマザーとして誇れること)
シングルマザーだから、と言ってはありません。私はもともと子供が好きではありませんでした。子供が産まれ、子供のかわいさを知りました。

そんな子供が3か月の頃から仕事復帰し、周囲からは子供が小さいのにかわいそうと何度言われたかわかりません。当時は本当にその言葉に傷つきました。

私だって好きでこんな暮らしをしているわけじゃないと。

しかし、今となってみれば生後3か月から働いているママは多く、決して珍しくない状況です。それはシングルマザーに限らずです。

かわいい時期を一緒に、ゆっくりと過ごせなかったのは残念だと思いますが、逆に仕事で会えなかった分、子供のことがかわいくて仕方ありませんでした。

ぎゅーっと抱きついたまま床をゴロゴロ転がったり、床一面に洗剤をまいてスケートリンクのように滑りながら掃除をしたり。きっと仕事をしなくていい生活で専業主婦をしていたら私は子供と遊ぶことはしなかったと思います。

唯一、シングルマザーとして誇れることを挙げるとすれば、保育園の運動会でパパが子供を肩車して出場する騎馬戦に、私たち親子は最後まで残りました。

パパがいなくてもママが何でもできるということが誇りです。
 
(4歳、7歳、16歳と3人の女の子を持つシングルマザー)