子供が思春期を迎えてからは異性の親としての悩み事が増えた

シングルマザーの仕事と育児・家事に関するストーリー。

今回は、夫の急逝により突然シングルマザーとなった16才の高校生男子を持つ女性のストーリーをご紹介します。

夫がいたって大変な仕事と家事・育児の両立。

それをひとりで背負っているシングルマザーはやっぱりすごい!シングルマザーならではの悩みや苦労を共感し合い、そして勇気を与えることが出来たら・・・。
 

残業で夜遅くまでひとり留守番させてしまったことに胸を痛めた

(シングルマザーとして働くことで大変なこと)
今は子供も高校生になりだいぶ楽にはなりましたが、中学生まではひとりで仕事に育児に本当に大変でした。

仕事は当然中途半端には出来ないので、子供のために一生懸命働き続けました。

ところが、仕事の責任が大きくなればなるほど子供の犠牲も大きくなってしまう悪循環な状況でした。

職種や職場環境にもよるのかもしれませんが、サービス業に就いていたこともあり子供が幼い時には想定外の残業がたびたびあったため、その度に夜遅くまでひとりで留守番させてしまうことがありました。

職場から歩いて通える距離に住んでいましたが、帰宅が日をまたいでしまうこともありましたし、待ちくたびれてソファで寝てしまった子供の姿に申し訳なさでいっぱいになり胸を痛めたことが何度もあります。

両親など頼れる人がそばにおらず、延長保育を受けられる年齢でもなく、また日毎の終業の目処が立たずお迎えや一時預かりなどの行政のサービスを受けられるような状況でもなかったので、子供に費やすべき時間を犠牲にせざるを得ないところが大変でもあり、今でも心残りでもあります。
 

親として悩んだ時に相談相手がいなく、子供が思春期を迎えてからは異性の親としての悩みが増えた

(シングルマザーとして育児や家事で大変なこと)
私の場合は子供が一人ということもあり、物理的な面での育児や家事はそれほど大変だとは思っていませんでした。

シングルマザーとして何よりも大変だったのは、やはり親として悩んだ時に本当の相談相手がいなかったことが精神的にきつかったと思います。

友人に話して済むことであれば当然相談はしていたのですが、中には友人には相談し辛いこともありますから、そこは亡き夫が居てくれたらと何度も思いました。

特に、子供が思春期を迎えてからは異性の親として悩むことが一気に増えました。

目立った反抗期があるわけでもなく、親子関係は良好なおですが、それでも互いに理解出来ないところがどうしてもあります。

私は姉妹育ちで父は仕事で不在がちだったので、なおさら男の子のことが理解出来ずに子供を困らせてばかりいたような気がしています。

家事に関しては、夫が急逝したために「私もいつ何が起こるか分からない」と子供には幼い頃からひと通り教えましたので、大変だったのは子供の方かも知れません。
 

誇れることは何もない。シングルマザーになったことで自分の弱さをたくさん子供にみせてしまった。

(シングルマザーとして誇れること)
誇れることは何もありません。

夫を亡くしてからただただ自分なりに一所懸命にやって来たような気でいますが、空回りも多いです。

シングルマザーになって良かったとは思いませんし、おそらくこれからも思うことはないように思います。

シングルマザーになったことで自分の弱さをたくさん見ましたし、子供にもたくさん見せてしまいました。

強くて大きな背中を見せたいものですが、泣き顔ばかり見せていました。

でも、弱さを知ったことが強みになるのかも知れません。

まだ誇れませんが、これからそんな時が来ると期待します。
 

働く女性の働くレシピからのアドバイス

いかがでしたか?

悩み事を誰にも相談できず、抱え込んでしまうというのは本当に辛い事だと思います。

夫・両親・ママ友などやはり日頃から何でも相談できる相手が近くにいる方はすごく幸せな環境であることを改めて実感しました。
 
(16才の男の子をもつシングルマザー)