想像以上に周囲の目が気になり、上司に期待されていない雰囲気も感じる

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出産・育休後に働き方を変えたワーキングマザーの体験談シリーズ。

保育園のお迎え時間の都合など育児を優先させるために、正社員からパートや正社員だけど時短勤務というように働き方を変えた(変えざるを得なかった)経験のあるワーママの体験談です。
これから同じ様な悩みを抱えるワーママに少しでも参考に、少しでも勇気を与えられれば・・・

今回は、時短勤務で貿易事務として働くワーママの体験談です。

景気の悪化が原因で、職場復帰後は上司も一掃し、会社の雰囲気は悪く、給料も5%カットになった

(仕事内容や責任、給与などの待遇面はどのように変わったか)
30歳で一人目を出産し産休・育休を取得し復帰したときは働き方を変える必要はなく、順風満帆でした。

私以外の社員も定時に帰ることが当たり前で後ろめたい気分はなく、主人の協力を得て、会社の飲み会やミーティングにも積極的に参加し、人間関係も良好でした。

35歳で二人目を出産したまでは良かったのですが、産休に入る時点で復帰後の部署は同じところとは限らないと宣告され、不安な産休・育休でした。

それもからの景気の悪化が原因で派遣社員のカットなどで社員の負担は倍増し、しかも残業もサービス残業化し、妊婦とはいえ定時で帰ることに他の社員の目が気になるほどでした。

健康的な妊婦だったので特に急に休むこともなく産休を迎えられましたが、二人目という安心も手伝い妊婦健診を数回見送ったりもしました。

復帰間近に挨拶に出向くととりあえず現所属に配属とのことで安心しましたが、上司も一掃し、会社の雰囲気は悪く、給料も5%カットという状況で歓迎されているとは到底思えなかったほどです。
 

子供が小学校に入る時期でできるだけ家族と過ごす時間を確保したかったため、時短勤務を申し出た

(なぜ働き方を変える決断をしたのか。また、その決断の過程での困難や葛藤)
意を決し時短勤務を申し出ました。きっと皆と同じように頑張っていたら続けられないと思いましたし、上の子が小学生に入る時期だったこともあってできるだけ家族のもとで過ごす時間を確保したかったからです。

女性のスタッフが多い部署だったので表向きは理解してもらえました。
ですが、私が時短勤務することで他のスタッフに出張や打合せや接待などの負担が流れるので心苦しかったです。

時短勤務で守られていると甘んじることなく週に3回くらいは定時過ぎの残業もしましたが、周囲の目は厳しく思えました。査定の評価も平均以下となり悔しかったものです。

でも、気の合う同僚から「今は我慢の時期だと割り切ったほうが良い」と言われ持ち直しました。小さい子は熱も出すし体調も日ごと変化しますので、保育園からの呼び出しの電話も多々あり、泣く泣く早退することもあり私が泣きたいほどでした。

早退すれば誰かに仕事を任せる必要があり本当に針の筵です。

ですが、今では下の子も年中になり呼び出しは殆どなく上の子も小学4年生で手がかからなくなり、何よりも景気が回復し再び元の職場の雰囲気に戻りましたので伸び伸びと働けています。苦しい時期を乗り越えて本当に良かったです。
 

ワーママとして働くことは想像以上に人の目が気になるし、上司にアテにされていない雰囲気も感じ精神的に参った

(ワーママとして働き続けることについてどう感じたか)
ある程度の諦めと辞めるのは簡単であり、いつでも出来るんだから、とことん粘って自分で納得のいくところまで頑張ろうと毎日噛みしめていました。

想像以上に人の目が気になるし、上司にアテにされていない雰囲気も感じ取るし精神的に参っても10年以上勤務していた会社だったので理解してくれる元同僚や元上司が気にかけてくれて声をかけてくれることが本当に嬉しかったです。

会社の雰囲気が良くても景気に左右され社員旅行がなくなったり給料カットや雑用も全てやるという苦労を社員全体が暗い顔で本当に辞めようと何度も思いましたが、辞めようと思うとちょっぴり嬉しいことがあったりして思いとどまったりするという繰り返しで振り返ると不思議です。

主人の協力を得られたからこそ乗り越えられました。さすがに三人目は諦めます。
 
(貿易事務)