シングルマザーの仕事と育児・家事に関するストーリー。
今回は、12歳男子19歳男子を持つシングルマザーのストーリーをご紹介します。
旦那がいたって大変な仕事と家事・育児の両立。
それをひとりで背負っているシングルマザーはやっぱりすごい!
シングルマザーならではの悩みや苦労を共感し合い、そして勇気を与えることが出来たら・・・。
有休は子供の体調不良で消化し、レジャーや身体を休めるためには使えなかった
(シングルマザーとして働くことで大変なこと)
何と言っても大変なのは、子供の突然の体調不良です。
また、医師からの診断書がないと通園、通学許可が下りない伝染病で突然長期休暇を取らなくてはならない時は、大変会社に迷惑をかけましたし、私も精神的に追い詰められました。
保育園の頃は、とにかく治っては風邪、治っては中耳炎など、子供の体調で有休の殆どを消化し、レジャーや身体を休めるために有給を使う余裕がほとんどありませんでした。
小学校に入って、体も強くなって休まなくなると、今度は学校の役員は大変でした。
「仕事を持っている人だけ特別じゃない、皆平等ですから」
と言われましたが、専業主婦の方やパートの方、また、例え解雇されても夫のお給料が保障されている家庭と、この職を失ったら、一家が路頭に迷う状況で平等なんておかしいなと思いつつ、自分が選んだ道だと思い心にしまいました。
いざ、学校や保護者との付き合いは、敵を作っては子供を守る事ができません。
シングルマザーだからこそ、周りの目、協力が不可欠ですので、こちらも無理をしなくてはなりませんでした。
有休は限りありますので、役員の会議を優先し、わが子の授業参観を泣く泣く欠席せざるを得ない事も少なくありませんでした。
自分の子育てを相談できる家族がいないことがシングルマザーとして大変であり悩むこと
(シングルマザーとして育児や家事で大変なこと)
全て子供中心にまわり、子供のことを優先するので、ついつい自分の事を忘れてしまいます。
体調が悪くても、ご飯や洗濯は毎日待ってくれません。
病院に行こうと決めていても、仕事が終わって、子供にご飯を食べさせなくてはいけないと思うと、つい後回しにして、悪化させてしまう事もありました。
体調が悪く無理をしていると、子供のかかわりにも余裕がなくなり、イライラしてしまう事も沢山ありました。
またイライラしてしまう自分に気が付いているのに、それを止める事ができないので、注意してくれる夫がいてくれたらなと思った事も沢山ありました。
そして、小さい頃から現在まで通して言える事は、自分の子育てを相談できる家族がいない、いなかったという事です。
いつも、私の子供にかけた言葉は正しかったのだろうか?と考えてしまいます。
友達に相談したりはしますが、実際夫がいて家庭の中に一緒にいてもらえる意見と、私の言葉だけでの友人への相談は、やはり少しずれてしまう気がして、悩む事も多かったです。
生きにくい社会でも子供と私で生き抜くという強い覚悟が持てた
(シングルマザーとして誇れること)
子供を社会に出すまで、私が子供を守り抜くという覚悟ができた事のように思います。
体調管理もその一つです。
まだ駆け出しのシングルマザーの頃は自分の体調管理は滅茶苦茶でした。
しかし、子供を社会に送り出すまでは私が倒れるわけにはいかないのです。
一度無理をし過ぎて倒れた時、家の中が真っ暗になりました。
笑いがなくなり、音が消えたようでした。
そのときは、石にかじりついてでもまず私が健康でなければならないという事を痛感しました。
近所や学校、保護者とのお付き合いも、子供を守ると覚悟を決めた時から、面倒くさいとか嫌だとか思っても、できる限り円滑に参加するようにしました。
私一人では守り切る事は難しい、だから、子供たちが大切にされるかどうか私の対応次第だと思いました。
全ての視点を、シングルだからこそ子育てに足りない部分を、私がどうやって補うのか、どう生きていくのかという事が自分自身でぶれなくなりました。
孤独になりがちなシングルマザーですが、覚悟は曲げず、自分が社会に飛び込んでいく事で、結果的に社会に守られていくのではないかと思っています。
シングルマザーが生きていくのに社会は生きにくいと嘆いた時期もありましたが、生きにくい社会でも子供と私で生き抜くという強い覚悟が持てたのは、子供たちがいてくれたからだと思います。
また、逆に夫がいなかったからだと思うのです。
夫がいたら、きっと夫の文句を言いながら、自分が守るというより、他に要求ばかりしていたような気がします。
今は、私と子供たちに関わってくれる学校・地域・社会・全てに感謝できるようになりました。
(12歳男子19歳男子を持つシングルマザー)