国家資格で働く女性の職業紹介シリーズ。
今回は、臨床工学技士として働く女性のストーリーです。
その職業を選んだきっかけ、その職業について嬉しかったこと・辛かったことなどを実話をもとにご紹介します。
その職業に就くひとがひとりでも増えるきっかけとなれれば・・・
臨床検査技師の親戚がいたので医療職に興味を持ち、学校見学に行ったのが臨床工学技士になるきっかけ
(臨床工学技士になったきっかけ)
臨床検査技師をしている親戚がいたので医療職に興味があり学校見学に行きました。
何校か見学に行ったなかで他の科の見学も出来る学校があり、そのときに臨床工学技士という仕事があることを知りました。
何も知らずに見学したのですが、検査技師の緻密な作業ができるかな?
という心配もあり臨床工学技士の仕事に大きく惹かれてその後色々と自分なりに調べてどちらが自分に合っているか、就職率など現実的にも考えて臨床工学への道に進むことにしました。
経験を積むほど自分の技術力が上がっていくのがよく分かり、患者に信用されると嬉しかった
(臨床工学技士になって嬉しかった思い出・良かった経験)
就職後すぐには全く役には立ちませんが、経験を積むほど自分の技術力があがっていくのがよく分かります。
透析室に勤務していたため、患者さんの反応を直で感じることができます。
就職したての頃から知っている患者さんからは「成長したね。」「今はもう安心して任せられるよ。」「信用している」と言われるようになるまでとても時間はかかりましたが言ってもらえるととても嬉しく、それがまた自信にもなっていきました。
仕事は辛いことも多く後輩がなかなか続かずにいつまでたっても下っ端だったのですが、それでも何人か仕事を続けている後輩が出てくると経験値と技術力の差もよくわかって、頼られると自分がこんなに成長していたのだとさらに自信が付き嬉しかったです。
仕事がプライドを高めました。
患者からのプレッシャーをすごく感じ、精神的に強くならないと耐えられないことばかり
(臨床工学技士になった辛かった・苦しかった経験)
就職したてのころは自分にはできないことも多くとにかくたくさん泣いていました。
特に透析室勤務だと、穿刺という注射針を血管に刺すことをしますので、失敗すればもちろん患者さんは痛がりますし、最悪血管が駄目になることもあります。
とにかくプレッシャーをすごく感じていて毎日疲れ果てていました。
患者さんを目の前にした作業なので、患者さんによっては直接罵倒してくる人、言葉にはしないけれど嫌そうにする人、精神的に強くならないと耐えられないことばかりでした。
また、経験を積んでベテランと呼ばれるようになっても、痴ほうのある人や癖のある人などに悩まされることも多く体力も必要でしたが仕事以外でのストレス発散がとても大切でした。
患者さんに悩まされては患者さんに慰められて泣いてしまう・・・なんてことも多かったです。
臨床工学技士は技術が衰えなければ女性が長く働き続けられる国家資格のひとつ
(臨床工学技士を目指す方に一言)
臨床工学技士というのは就職場所、仕事内容によって辛さもお給料もバラバラです。
一人の意見だけでは決めることは出来ないと思いますが、私は透析という直接患者さんと話が出来る仕事だったため患者さんにも育てられました。
産休・育休で一年間は離れても培った技術は衰えていませんでしたので、臨床工学技士は女性にとって続けようと思えばずっと出来るお仕事です。
最初は辛いことの方が多いかもしれませんがそこで歯を食いしばって耐えれば順調に行くと思います。
頑張ってください。
(臨床工学技士)
働く女性の働くレシピからのアドバイス
いかがでしたか?
医療に関わる仕事の中でも、臨床工学技士はまだ一般の方には馴染みの薄い職業かもしれませんが、長く続ければ続けるほど技術が身に付いていくお仕事でもあります。
産休や育休のブランクでも、その技術的さえ衰えなければ働く女性にとって長く続けられる魅力的な職業・国家資格ですので、是非検討してみてください。