一人暮らしの高齢者の方の家に訪問した際に喜んでもらえるのが嬉しい

kaigo

 
国家資格で働く女性の職業紹介シリーズ。その職業を選んだきっかけ、その職業について嬉しかったこと・辛かったことなどを実話をもとにご紹介します。その職業に就くひとがひとりでも増えるきっかけとなれれば・・・

今回は、社会福祉士として働く女性のストーリーです。
 

祖母を介護した経験から同じように家族の介護に困っている人の相談にのったり支援をしたいと思った

(社会福祉士になったきっかけ)
在宅で祖母の介護を経験したことがきっかけです。

最初は、家族で交代して食事・着替え・排泄の世話を行っていました。状態が重くなるにつれて、自分たちではどうにもできない状態になって来ました。結局は、点滴で栄養を取るようになり、病院に入院することになりました。

「家が大好きだった祖母がもっと在宅で暮らせるようにしたい。」専門的な知識を持っていれば、自分にもっと何かできたのかもしれないと思いました。

そこで、資格を取って、同じように家族の介護に困っている人の相談にのったり支援をしたいと思いました。

大学を卒業していたので、通信教育で仕事をしながら勉強していました。スクーリングでは、実際学校に行って同じ福祉の資格を学ぶ仲間と会えたのはとても良い経験になりました。
 

一人暮らしの高齢者の方の家に訪問した際に「家に来てくれて良かった」と言ってもらえると嬉しい

(社会福祉士になって嬉しかった思い出・良かった経験)
私が通っていた場所は、山の上や中心部から離れた場所に住んでいる方が多かったのですが、高齢者の方の家に訪問した際に、一人暮らしの方などに「家に来てくれて良かった」と言ってもらえると嬉しいです。

ある高齢者の方は、冬場に一人でトイレに起きるのが不安だったと話していました。廊下に手すりを付けたことで、ゆっくり自分で起きて行くようになったと話されていました。

歩行困難な方に、歩行器のレンタルや家の上がり口や浴室に手すりをつける住宅改修のサービスを利用しました。

生活に困っていることを良く聞いて、実際サービスに合ったものを提供できることで、「助かった」と一言をもらえた時は、役に立てて良かったと心から思います。
 

利用者の方から介護保険制度についてクレームを聞くことは日常的茶飯事。もっと改善する必要があると感じる。

(社会福祉士になった辛かった・苦しかった経験)
訪問した際に、利用者の方から介護保険制度について、クレームを聞くことは日常的に良くありました。

一番多かったのは、「月々年金から、介護保険料が引かれているのに、自分の利用したいサービスが受けられない。」と言った内容でした。

その際には、パンフレットを見せながら、介護保険の仕組みを説明して納得していただくしかなかったのですが、生活に関わることなので聞いていてとても心苦しかったです。切実な内容の訴えが多いのが現状で、平等にサービスの利用をする為には、もっと改善する必要があると感じました。

現場で働いていると、家族の方と関わることもあり、踏み込んだ話や聞きにくいことも聞かなければならないので、辛いと感じることもありました。
 

これからの社会をより良くする為に、親身になって相談・支援のできる社会福祉士になって下さい

(社会福祉士を目指す方に一言)
社会福祉士は、介護・医療・福祉関連で幅広く活躍できる職業です。これからの社会をより良くする為に、親身になって相談・支援のできる人になって下さい。
 
(社会福祉士)