保育園に最後まで残る子供の寂しげな表情を見てるからフルタイムで働けない

enji

 
国家資格を捨てて働く女性のストーリー。

世間でも話題になっている「潜在○○」。
国家資格に合格し一時はその職業に就きながらも、何かしらの理由で今はその資格を活かした職業に就いていない。潜在化する理由を紐解き解決できれば・・・。

今回は、二人目目の出産を機に保育士を辞め(潜在保育士)、ファミレスでの調理補助として働く女性のストーリーです。
 


保育士として保育園に最後まで残る子どものさびしげな表情を見ているから我が子には出来なかった

(その国家資格の職業を辞めたきっかけ・理由)
一人目を出産後もフルタイムで働いていましたが、二人目を妊娠した時に、我が子を犠牲にして働くような気がしたことと、わが子を預ける園に対して申し訳ない気持ちが生まれたからです。

保育園は働く親のために朝早くから夜遅くまで開所していますが、最終的に保育士のこどもが残ることが多いです。
これでは悪循環だと常々思っていました。

預かっているお子さんが最後まで残るときのさびしげな表情を見ていて、わが子も預け先の園で同じ思いをしているのではないかと思ったら、保育士という自分のやりたい仕事のために、わが子を犠牲にしていると感じました。

小さいころから保育士になりたいという夢が叶い、楽しく毎日を過ごし、ベテラン先生と呼ばれる位になっていたので、辞めるのにはものすごく勇気がいりました。
 


登校を見送ってから出勤、退勤して自宅に戻ってから下校といった子どもに合った生活リズム

(その国家資格の職業を辞めて良かったこと)
就業時間が、わが子の生活リズムに合っていたことが良かったです。

登校を見送ってから出勤し、退勤して自宅に戻ってからこどもが下校してきます。こどもたちが家に帰ったら、母親がいるという安心感をあげることができることがとてもよかったです。

また、保育士の頃とは違い、サービスの対象年齢が幅広いですが、いろんなかたと顔見知りになったり、お客様一人一人に合わせた小さなサービスをすることで、たくさんの感謝の気持ちをくださることがとても幸せな職業です。
 


夢だった保育士になるために短大へと通わせてくれた母親に申し訳ない気持ちがずっとある

(その国家資格の職業を辞めて後悔していること)
自分自身が子供のころからなりたかった夢を叶えるために短大へと通わせてくれた母親に申し訳ない気持ちがずっとあります。

お金をかけてくれた分、辞めずにずっと働いて恩返しをしていたかったという後悔がずっと続いています。

また、こどもたちは保育士という職業が素晴らしいと思っているようなので、身近にいる私がその背中を見せておくこともひとつの社会勉強だったのではないかと思うと、辞めなければよかったと後悔することも多いです。
 


潜在保育士が保育士として復帰するには、休日・労働時間・給与すべてにおいて改善が必要

(もう一度その国家資格の職業に戻るとしたら)
平日に休みをもらえること、週休二日もらえること、労働時間が必ず実働8時間であること、基本給のベースアップがあるならば、復帰したいと思います。

また、保育所の開所時間を近隣の保育所同士協力し合い、短縮してくださるなら、大喜びです。
 
(保育士からファミレスでの調理補助へ)