働く女性の職業紹介シリーズ。その職業を選んだきっかけ、その職業について嬉しかったこと・辛かったことなどを実話をもとにご紹介します。その職業に就くひとがひとりでも増えるきっかけとなれれば・・・
こどもの扱いに苦労したり、地域社会に貢献したり、歯に関わるお仕事を通じて、いろんな体験ができる歯科衛生士のお仕事を垣間みることができます。
結婚後も仕事しやすいのでは?ライフプランを考え歯科衛生士に
(歯科衛生士になったきっかけ)
大学生のとき、歯科助手のアルバイトをしていたとき、この職業を知りました。
そこで、就職率がいいことや国家資格であることを知り、また、手に職を持っていれば結婚後も仕事しやすいのではないかと思って目指しました。
歯科に関するイベントで地域社会に貢献
(歯科衛生士になって嬉しかった思い出・良かった経験)
最初に就職したのが、小児専門の歯科医院で、子どもたちの検診や治療などに携わりました。
最初、大泣きで治療や検診を拒否していた子どもが、こちらの対応で少しずつ慣れていき、笑顔で「バイバイ」と手を振って帰っていくのを見ると、本当にやりがいを感じました。
勤務していた診療所での仕事の他に、休日イベントなどに参加しました。
歯科に関するイベントで、他職種の人たちと関わって1つのものを作り上げたり、講演活動で地域の方々と触れあったりしました。
高齢者の施設や、保育園などでは歯科の内容をわかりやすくした劇やレクリエーションなどを行い、とても喜んでもらえました。衣装や小道具、照明、音響など、すべて自分たちで手作りをし、学園祭のような雰囲気で楽しみました。
見てくれた方々からは、またぜひ来てほしいと言われ、とても嬉しく思いました。
歯科衛生士として責務ある仕事をしつつも歯科助手との違いに苦しむ
(歯科衛生士になった辛かった・苦しかった経験)
医療職であるため、責任のある仕事であり、慣れないうちは他の先輩スタッフ等に迷惑をかけました。
就職したばかりの頃は、自分もまだ若く独身であり、子どもの扱いがまったくわからず苦労しました。
先輩たちは、とても子どもの扱いに慣れており、大泣きしている小さい子どもであっても、しっかり本人と向き合い、話をして納得させてから治療を受けさせたりしていました。
ただ優しく声をかけるだけでなく、その子どもやその状況に合わせて、時には厳しく叱ることもあり、でも最後は子どもが笑顔で帰り、こども自身も、「歯医者さん怖かった」ではなく、「頑張って治療ができた」と、自信を持って帰る姿が見られました。
その技量を身に付けるには年月がかかりました。
また、歯科衛生士という国家資格であるにもかかわらず、歯科助手と間違われたり、違いがわからないと言われたりすることがあり、辛い思いをしました。
(静岡県/歯科衛生士)