人の役に立てる職業だから一人でも多くの看護師が増えることを願ってる

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国家資格で働く女性の職業紹介シリーズ。その職業を選んだきっかけ、その職業について嬉しかったこと・辛かったことなどを実話をもとにご紹介します。その職業に就くひとがひとりでも増えるきっかけとなれれば・・・

今回は、看護師として働く女性のストーリーです。
 

元々看護師を目指していたわけではないけれど、一人の女性との出会いで人の役に立ちたいと思うようになった

(看護師になったきっかけ)
正直に言うと、私は元々看護師を目指していたわけではありません。

浪人生として受験勉強に励んでいたころに、一人の女性と出会いました。優しさの中に芯があるような話し方をしており、またすべてにおいて丁寧な対応をしてくれました。

小学生の時に、自分も入院・手術を経験したこともありました。その時は、感じの悪い看護師もいたりして、特に職業としては考えていませんでした。

だけど、この女性に出会って、私も少しは大人になったのか悪い人ばかりじゃないと思い返し、こんな人になって、人の役にたちたいと思い、もともと目指していた動物系の仕事から看護師を目指すことにしました。
 

患者のために一生懸命にケアの方法や使用するものを考えて、実践して「ありがとう」って言われることが一番嬉しい

(看護師になって嬉しかった思い出・良かった経験)
1番は「ありがとう」って言ってもらえること。もちろん、全ての患者様や御家族から言われるわけではありません。人間ですから相性だってあります。

自分がその患者さんのために一生懸命、ケアの方法や使用するものを考えて実践して、「ありがとう」って言われる。その一言で、「よし、次も頑張ろうかな。」って思えます。

私の病院では関節リウマチの患者様が多く、入院・外来通院されています。例えば、私たちが簡単に開けられるペットボトルのキャップ。知っている方もいらっしゃるかとは思いますが、関節リウマチの方って自分でペットボトルもあけられない場合が多い。

だけど患者さんたちは、ペットボトルのふたをあけるくらいで忙しい看護師に頼んだら「悪い」って思ってるんです。そこで、自分から気づいて声を掛けてさしあげる。そうすると患者様は気兼ねなく、キャップ開けてって頼めるし、私たちも「ありがとう」って言われて、次もやってさしあげたくなる。

ちょっとしたことで「ありがとう」という言葉をもらえるのは、この職業ならではだと思います。
 

やはり不規則な勤務が辛く、新人の頃は夜勤明けで倒れるように寝ていた

(看護師になった辛かった・苦しかった経験)
辛かったのは、やはり不規則な勤務かなと思います。

特に新人の頃の1番はじめの先輩と入るトレーニング夜勤の時は、眠たい頭に覚えなきゃいけないことの説明を受けて…というのがとても辛かったです。

先輩が一生懸命、教えてくれているのに、とうの自分は眠くて頭に入らないという負のスパイラル。この不規則な生活になれるまで、しばらく時間が掛かりましたし、眠い中で患者さんに点滴をしたり、必要があれば夜間でも注射をしたり。危険も伴うため、どうしても気を張らねばならず、特に新人の頃は夜勤明けで倒れるように寝ていました。

現在も、しばらく昼間だけの勤務が続いたり、夏休み明けなど、身体が健康的な生活を送った後は、夜勤が辛くなります。
 

看護師は人の役に立ちながら自分も成長できる職業。一人でも多くの看護師が増えることを願ってる。

(看護師を目指す方に一言)
「看護師さんって大変よね。すごいわね。」っていわれる職業ですが、人の役に立ちながら自分も成長できる職業だと思います。

辛いのは学生のうち。一人でも多くの看護師が増えることを願っています。
 
(看護師)