国家資格で働く女性の職業紹介シリーズ。その職業を選んだきっかけ、その職業について嬉しかったこと・辛かったことなどを実話をもとにご紹介します。その職業に就くひとがひとりでも増えるきっかけとなれれば・・・
今回は、看護師として働く女性のストーリーです。
結婚や妊娠、育児など、女性特有のライフスタイルの変化に対応できる職業は看護師と思ったのがきっかけ
(看護師になったきっかけ)
結婚や妊娠、育児など、女性特有のライフスタイルの変化に対応できる職業を希望していて、歳をとっても仕事ができるのは看護師が一番だと思い看護学校に入学しました。
夜勤があったり、勤務体制が辛かったり、生活リズムもばらばらではありますが、同じ年代のOLと比較すると給料も悪くないし、子どもが生まれても無料の院内の託児所を利用できたりと利点もあるので、仕事を長く続けること、就職や転職が有利なことなどを考えて看護師になりました。
患者さんのために日々仕事をする看護師にとって、やはり患者さんの病状の回復が目に見えたときが一番嬉しい
(看護師になって嬉しかった思い出・良かった経験)
患者さんのために日々仕事をする看護師にとって、やはり患者さんの病状の回復が目に見えたときが一番嬉しいです。
独身の中年男性が、ひどい食生活で飲酒ばかりし、脳梗塞をおこし部屋で倒れているのを発見され救急搬送された患者さんがいました。人工呼吸器や様々な点滴で治療をして、数日間意識が戻らない日が続きました。
看護師が代わる代わる患者さんのお世話をするなか、遠方の家族も諦めたある日、目を開けて意識が戻りました。そこからの回復が劇的で医師も驚くほど元気になりました。
食事も自分でとれるようになり、すっかり元にもどり退院が決まったときに患者さんが「意識がなかったとき、いろんな女性が優しく声をかえてくれる夢をみていた。暖かい手のぬくもりも覚えている。あれはきっと看護師さんたちだったんだ。これからは健康的にくらします。」といいました。
そういう姿が見れるのが看護師のいいところだと思います。
妊娠しても看護師の場合は人手が足りないので、辛い仕事でも辞めさせてもらえないという現状がある
(看護師になった辛かった・苦しかった経験)
世でいうマタニティハラスメントは、妊娠をしたら辞めさせられるといいますが、看護師の場合は人手が足りないので、辛い仕事でも辞めさせてもらえないという現状があります。
転職して数ヶ月働いたとき、体調が優れない日が続き検査をすると予想外の妊娠をしていました。
恐る恐る配属先の課長ナースに報告するとおめでとうと良いながらも嫌な顔をされました。安定期に入るまでは他のスタッフに報告は控えたいというと、手助けをしてもらう立場なのにそれは失礼だといわれました。
また、つわりでいくら身体が辛かろうと、職場にでている以上いつもどおり仕事をしてもらうといわれ、実際少しでも椅子に座っている姿を見られたら、名前を呼ばれて仕事をさせられました。
結局、医師からのストップがでたのと精神的にも参ってしまったので、産休をとるまえに退職という形をとりました。
国家資格があるから再度就職をするには困りませんが、次に勤める職場は、ママさんナースが多いところを希望しました。
結婚や妊娠、子育てなど女性特有のライフスタイルの変化に対応できる看護師だからこそ、その変化に見合った職場探しが大切だと感じました。
(看護師)