教諭は生活時間も睡眠時間も少なく、常に気持ちがいっぱいになっている

kokuban

 
働く女性の職業紹介シリーズ。その職業を選んだきっかけ、その職業について嬉しかったこと・辛かったことなどを実話をもとにご紹介します。その職業に就くひとがひとりでも増えるきっかけとなれれば・・・

今回は、教諭として働く女性のストーリーです。恩師や子供や保護者からたくさんのことを学び教師として成長している姿が想像できます。
 

良き師に出逢い、子供たちと本質的なものを一緒に見ていく教師になりたい思いで志願

(教諭になったきっかけ)
私自身、幼稚園~小学生時代に、子供をみくびらない・子供の可能性を信じる「良き師」に出逢い、好きな道を続けてくることができました。

また、「大村はまさん」の本に出逢ったことも大きな志願のきっかけとなりました。教師としてのやり甲斐、プロとしての仕事の在り方を強く感じました。

私も、子供たちと本質的なものを一緒に見ていく教師になりたい思いで志願しました。自分も一緒に成長していくことができる仕事であると強く感じました。
 

教師は毎日の内容が濃く、毎日の学びが多く、充実していて、毎日が新しいことばかりとの出逢い

(教諭になって嬉しかった思い出・良かった経験)
自分の学びを実感した時です。

同僚から「向いている・向いていないか…が大切なのではない。やりたいかやりたくないかだ。」「もしうまくいかないことがあったら、たぶん方法が違っている。いろいろと試すことを続けることだ。」「子供が答えをもっている。子供の姿から考えることだ」「自分の周りの人を大事にできない人に、たくさんの子供を大事にすることはできない」などと声を掛けていただき、それを試みた日々でした。

毎日の内容が濃く、毎日の学びが多く、充実しており、毎日が新しいことばかりとの出逢いでした。

子供や保護者の方から教えられたことはたくさんあります。(失敗もたくさんしました。)今、我が子を育てるようになり、さらにその思いが強くなりました。
 

学級・教科・部活動・地域・校務分掌などやることが多く睡眠時間を削っても時間が足りない

(教諭になった辛かった・苦しかった経験)
「何事も、子供の責任であることは、ない」「子供は育てたように育つ」ということを目の当たりにした・実感した毎日であったことです。

大人次第であると思うことばかりでした。教師次第、親次第…。もっていき方、関わり方、与え方など、本当に大人の力が必要だと感じました。

辛く苦しいというよりは、やりたいこと・自分に必要なこと・調べたいこと・準備したいこと・考えたいことが膨大で(学級のこと、教科のこと、部活動のこと、地域のこと、校務分掌…)時間が足りない思い・気持ちがいっぱいになっている思いが常にありました。

生活時間も平均睡眠時間も本当に少なく、もう少し、受け持つ内容が絞られると、もっと子供たちの豊かな毎日に繋がったのではないかと思います。
 

教師はスキルの前に、考え方・子供の捉え方・幸せの捉え方の軸を作ること大事

(教諭を目指す方に一言)
・いろいろな体験をしておくこと
・本をたくさん読むこと です。

一般企業では、自己啓発に力を入れられるところが多いのですが、教師は、個々に任せられたまま、スタートする印象です。

「スキル」の前に、「在り方(考え方、子供の捉え方、幸せの捉え方…)」の軸を作ることだと思います。言動は、全てこの「在り方」がベースとなって現れると思うからです。

影ながら応援しています。
 
(小学校教諭2種、中学校教諭1種、高校教諭1種)