働く女性の職業紹介シリーズ。その職業を選んだきっかけ、その職業について嬉しかったこと・辛かったことなどを実話をもとにご紹介します。その職業に就くひとがひとりでも増えるきっかけとなれれば・・・
今回は、転職活動のためにFP技能2級を取得した働く女性のストーリーです。資格というものが実際の業務においては有効なものなのか考えさせられます。
元々お金の事にも興味があったので、ブランクを埋めるつもりで何か資格を取ろうと思い立った
(FP技能士2級になったきっかけ)
結婚前都市銀行で働いていました。
現在は秘書をやっているのですが数年前転職を考えた時期があり、金融業・保険業・不動産業などを検討しておりました。
元々お金の事にも興味があったので、ブランクを埋めるつもりで何か資格を取ろうと思い立ちました。
持っていない資格のうちでFP(ファイナンシャルプランナー)はその分野や幅も広く浅くという感じだったので比較的自分の勉強したい物と重なったのでチャレンジしました。
FP資格取得後は住宅ローンや小さいお子様の教育資金など、知恵袋的にひとに役立つ場面が増えた
(FP技能士2級になって嬉しかった思い出・良かった経験)
FP資格取得後、転職サイトなどで情報を集めて実際に転職にむけて動きましたが、結果的には現職(秘書)のままです。
ただ、職場でも勉強をしておりましたので、上司からの信頼は上がりました。
FPは個人の生計(ライフプラン)や保険、一部不動産や相続,税金などもその職務としてあります。
業として行なってはいけませんが様々な人と接する場面で「知恵袋」的に皆さんのお役に立つ場面が増えました。
知人から住宅ローンや小さいお子様の教育資金などどのように設計したらいいかを訪ねられた事もあり、そんなときにはきちんとした情報と自身の子育て経験を交えて相談させていただいた事もありました。
保険の見直しの際にも自身で調べながら行ないましたので、今はやりの業者に相談に行ったときも,業者の言いなり(お得感をあおられてマージンの多い保険への乗換えを進められる場合があります)にならずにすみました。
FP技能士の資格を活かした職務が無く、結果的に転職活動に活かせなかったのが一番辛かった
(FP技能士2級になって辛かった・苦しかった経験)
一番辛かったのは結果的に転職に結びつかなかった事です。
業界の中の事を転職をすすめて行くうちに知ってしまって、FP技能士でそこそこ転職自体は可能なのですが、業界としてはその技能を生かすというよりも人材不足のためにどんな人間でもほしい、という所が見えてしまいました。
営業職になると実績を求められてしまうので、自分の中でお客様困っている人を助けたいというニーズと企業人として働く事のニーズがずれてしまうだろうと予測がついてしまいました。
銀行業もFP資格よりもオペレーターとしての職務しかありませんので,あきらめました。
不動産でFP資格で有利になる場面もありますが、契約を取ってなんぼ・・・の世界にはなじめそうになかったので何度かお声をかけていただきましたが転職には至りませんでした。
FPは生活設計の建て方に直結する主婦向けの資格。
(FP技能士2級を目指す方に一言)
FP資格は主婦向けです。
自身の生活設計の建て方がに直結します。
ライフプランニングと言って自分の人生のイベント毎にどのくらいお金が必要か、現在のペースでそれが可能か?の「設計書(ライフプランニングシート)」を作る事も出来ます。
3級程度なら市販の問題集で取得可能ですので、是非「国家資格」をとってご家族のお役に立ってください。
(広島県/FP技能士2級)