歯科医師は開業医は経営的に、勤務医は妊娠や出産など体力的に大変な職業

国家資格を捨てて働く女性のストーリー。

今回は、結婚を機に歯科医師を辞め、嫁ぎ先の寺院の手伝いとして働く女性のストーリーです。

世間でも話題になっている「潜在○○」。

国家資格に合格し、一時期はその職業に就きながらも、何かしらの理由で今はその資格を活かした職業に就いていない方が増えています。

潜在化する理由を紐解き解決できれば・・・。
 

年齢的なこともありこの機会を逃したら結婚は難しくなると思い歯科医師を離職

(歯科医師を辞めたきっかけ・理由)
資格取得後は、歯科医師として大学病院で研究と治療にあたっていましたが、結婚によって、お寺に嫁いだために仕事を辞めました。

仕事にはやりがいを感じていましたが、35歳を過ぎたころに結婚したいと思い、たまたま紹介されたのが今の主人でした。

主人の実家がお寺で、主人がゆくゆくはお寺を継ぐことになっていることを知っていましたが、私も35歳と年齢的には決して若くなく、仕事なら何度もチャンスはあるけれど、結婚はこの機会を逃したら難しいのではないかと思って決断しました。

勤務先と主人の住む町の距離も離れていて、通勤して仕事を続けることは難しいことや、義父母が高齢であることから結婚と同時に退職して、主人が住む町に引っ越し、それからはずっとお寺の仕事を手伝っています。
 

歯科医師は開業医は経営的に、勤務医は妊娠や出産など体力的なハンデがありどちらも大変

(その国家資格の職業を辞めて良かったこと)
一番のメリットは、経済的な面・雇用の面で安定していることでしょうか。

歯科医師は過剰なので、開業しても経営が安定するまでは大変です。

一方でずっと勤務医として働くことは女性にとって妊娠や出産、体力的なハンデはどうしても出てきてしまいます。

しかし現在の仕事は、檀家さんを大切にしていれば大幅な浮き沈みはありませんし、資産もそれなりにあるので、経済的には恵まれていると思います。

また自由になる時間が、細切れではありますが歯科医師をしていたときより多くなりました。

精神的にも、人の体を扱っているプレッシャーから解放され、楽になったと感じています。
 

元歯科医と言うと、親しくない人からも歯をみて欲しいと頼まれ困惑

(その国家資格の職業を辞めて後悔していること)
歯科医師の時は勤務医だったので、自分のプライバシーや生活を見られているということはありませんでしたが、お寺に入ってからは近所の人はみんな顔見知りなので、自分個人の行動がいつも人目にさらされているということは負担に感じます。

また、以前は歯科医師だったことを言うと、あまり親しくない人から歯をみてほしいといきなり頼まれることがあって、困惑することもあります。

その方がお寺に関係する方だったりすると、気を使います。
 

歯科医師としてのブランクを受け入れてくれて、家族の協力もあれば復帰してもいい

(もう一度その国家資格の職業に戻るとしたら)
まずは、今しているお寺の仕事の人手が足りていることが一番の条件です。

さらに歯科医師としてブランクがあるので、それでも受け入れてくれるところがあることも条件のひとつでしょう。

また、家庭があっても、勉強する時間ももてるような家族の協力も不可欠です。
 
(歯科医師から嫁ぎ先の寺院の手伝いへ)