先輩ワーキングマザーの方教えて!
子育てしながら働いていた体験を通して良かったことやあの時の後悔。
今回は、14歳と19歳の子を持ち英会話講師として働く元ワーキングマザーの体験談です。
子育てと仕事を両立するにあたり、人に頼ることや助け合う気持ちを持てるようになれた
(子育てから学んだこと・成長したこと)
私は某英会話スクールのホームティーチャーとして自宅で子ども達に英会話を教えていました。
生徒も増えてきた頃、上の娘を妊娠しました。
スクールの講師は普段の授業以外にも年に数回行われる研修があり、自分も日々勉強しないといけないので、つわりがひどい時は本当に大変でした。
正直もうやめてしまいたいと何度も思いましたが、理解ある義母のお陰で何とか乗り切れました。
しかし、自然分娩だった為、いつ赤ちゃんが生まれてくるかわからず不安を抱えながら授業をしていました。
また、お産で休んでいる間、私の生徒を受け入れてくださる同じ地域のホームティーチャーを探さなければいけませんでした。
他のホームティーチャーの方々とは研修の時に顔見知りになり私が妊婦ということもわかってくださっていました。
皆さん子育ての経験がある方で私の不安な気持ちを理解した上で、大変親切にしてくださいました。
何より私が驚いた事は、ちょうど子ども達に児童英検を受けさせる時期でしたのに生徒のお母様方がお産でお休みする事に全くイヤな顔をされず、私の体調を気遣ってくださったことです。
考えてみたら、皆さん働きながら子育てをした方ばかりだったのです。
娘が生まれてからは初めての子育てに追われ、夜泣きもひどく、寝不足でフラフラでしたが産後2ヶ月で復職しました。
自宅で教えていたので、隣の部屋に娘を寝かせて、敷地内同居の義母にみてもらっていたのですが、生徒は、先生の赤ちゃん、見せて!と、言って喜んでいました。
今までの私は、人に頼る事がキライで必要以上に一人で背負って潰れてしまう事がありました。
でも、子育てと仕事を両立するにあたり、自分も助けてもらおう、そして自分も誰かを助けてあげよう、という気持ちを持てるようになれました。
世の中、助けてくれる方、理解してくれる方は意外と沢山いる、と気がつきました。
子育てをしながら母親が働くということを理解してくれない人と結婚したことを後悔
(子育てで後悔していること)
仕事をするときに娘を義母に預けていましたが、いつも大泣きするので罪悪感でいっぱいでした。
でも大泣きしたことなど娘は覚えておらず、私が休みの日に一緒にしていた粘土細工のことのほうを覚えていました。
そんな罪悪感を持って授業をしていたなんて、娘にも、生徒にも申し訳なかったと、後悔しています。
そして何よりも後悔しているのは、子育てをしながら母親が働くということを理解してくれない人と結婚したことです。
その点について結婚する前に曖昧にせず、もっとしっかりと確認しておくべきでした。
今はイクメンと呼ばれる若いパパさんを街でよく見かけます。
そんな人と結婚していたらもっと楽だったのになと強く思います。しかしその点については主人の母が多大な理解と協力をしてくれたので今では帳消しにしています。
働きながら子育てすることに罪悪感を持たないで。子どもは意外と忘れています。
(現役ワーキングマザーへアドバイス)
娘が2歳になり、子育てと授業の両立に慣れてきた頃、娘を義母に預ける時に、ママと離れたくないー!と大泣きするようになりました。
義母にはママを生徒さんに取られるとヤキモチやいているんじゃない?と言われました。
毎回、大泣きするため、義母は隣の部屋ではなく、公園に連れ出してくれました。
授業は週に3日しか入れていなかったので、時間がある時は娘と一緒に色々な事をしました。
お花の種を撒いたり、粘土細工、切り絵、お料理などなど。
毎日、必死でしたが元々物作りが好きな私は、そんな娘との時間が楽しかったです。
そして、毎回私と離れる時に大泣きしていた娘は今、大学生になりました。
当時のことを聞いてみると大泣きした事は忘れていて私と一緒に粘土細工で遊んだことをよく覚えていました。
えー?そうなの?と、拍子抜けしてしまい、大泣きする娘を義母に預けて罪悪感を持ちながら仕事をしていたことを後悔しました。
子どもって意外とそんなものなのでしょうか?
今は転職して違う仕事をしていますが、今の私があるのは協力してくださった沢山の方々のお陰と感謝しています。
働くお母さん方、手を差し伸べてくださる方には、遠慮なく甘えてください。
そして、私のようにあまり罪悪感を持たないでください。
子どもは意外と忘れている事も多いものです。
ぎゅ、って抱きしめてあげた事のほうを覚えていてくれたら、母は嬉しいですね。
(14歳と19歳の子を持ち英会話講師)