年齢的に他業種への再就職は厳しい中、資格のおかげで保育士から事務員へ

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働く女性の資格取得ストーリー。

ライフスタイルが変化する度に働き方に迷うことが多い働く女性にとって、資格は自分のスキルを証明する武器のひとつ。就職・転職・復職・独立のタイミングで有効に活用できます。

何か資格を取りたいけど、どんな資格がいいのかしら?

そんな悩める働く女性の少しでもお役に立てるよう、既に資格を取得して活躍する女性のストーリーをお届けします。
※当ストーリーは国家資格以外の資格が対象です。「国家資格で働く女性」についてはこちらです。

今回は、簿記3級とMOS(Excel/Word)を取得した働く女性のストーリーです。

保育士の仕事は重労働のため、歳を重ねていくうち、どこかで現役から退く時が来ることを想像していた

(その資格を取得したきっかけ)
保育士の資格を活かし結婚後、出産後と保育士をしていました。

保育士の仕事はただ子供と遊ぶだけのイメージが強いと思います。実際は、こどもの発達を促していくためにどのような遊びを提供していくか、ここに合わせてのトイレトレーニング、食事の自立などを考えたり、子供の成長や日々の日誌、月、年度でのカリキュラムを作る等、事務作業もあります。

その上、かなりの重労働です。歳を重ねていくうち、どこかで現役から退く時が来ることも想像していました。

ただ、世間的なイメージが”遊んでる”のイメージがあるだけに、他の職から敬遠されがちで、保育士リタイヤ組からの再就職の大変さを聞かされていました。

確かにPCとなると私たちの年代は、鉄腕アトムに出てくるようなものしかイメージできず・・・・。

契約切れをきっかけに、ハローワークの職業訓練に通いExcel、Word,をはじめメールの仕方やネットサーフィンの仕方まで教わり、簿記も3級資格取得程度の基礎知識、会計ソフトの使い方を教わりました。
 

PCの世界に50歳にして関わるので必死でした。土日を挟むと年齢的に忘れてしまうため復習に次ぐ復習でした。

(その資格を取得する際や取得後に苦労・大変だったこと)
ハローワークの職業訓練は、”資格取得程度”の授業を受けることができます。通っているだけでは資格が取れません。

ほとんど関わりのなかった、PCの世界に50歳にして関わるのだから必死でした。タイピングから始まりタイピングで終わる。毎日タイピング。WordやExcelの機能を理解し使いこなせるようになるために家に帰ってからも復習、土日を挟むと年齢的に忘れてしまうこともたくさんあって復習に次ぐ復習でした。

資格取得のテストは、個人で受けるため、自分のタイミングで受けることができました。MOSは受験料が高額なので、日商は学生ばかりの中で受けるのでというプレッシャーを自分に賭け一発合格を目指しました。
 

年齢的に他業種への再就職は難しかったのですが、資格という盾を持って現在は事務員として働いている

(その資格を取得して良かったこと)
年齢が年齢なので他業種への再就職は難しかったのですが、”資格”という盾を持てたこと、この歳になってもやればできるんだという自信がついたことはとてもいい経験だと思います。

現在は、事務員として働いています。
PC作業がとても自分に合っているらしく、とても楽しく仕事をしています。

今時の若い人は、学校で情報処理を必須で受けているようなので、ある程度、WORDやExcelを使用することができるようです。でも、使いこなせるわけではなく、PCで行き詰ると頼りにしてくれます。頼られると、自分の存在意義を感じます。

あの時、資格を取っていなかったら今の私はいません。資格は時によっては社会人の鎧になるのではないかと思いました。
 

資格を取得した後どうなりたいのか、しっかりとした目標を持つことが大切だと思う

(その資格を取得する上で学びのコツ、知っておいた方がよい情報)
私は2度資格取得を体験しています。一回目は短大時代。授業を受けそれなりの単位を取れば卒業とともに取得した保育士と幼稚園教諭免許。2回目は、ハローワークで勉強後、個人で受験した、簿記3級とMOS(Excel/Word)。

どちらが自分の身になったかといえば、後者です。意気込みの違いです。

なぜ、その資格が取りたいのか、取らねばならない理由がはっきりしていると、勉強に身が入ります。
資格を取得した後どうなりたいのか、しっかりとした目標を持つことが大切だと思いました。
 
(簿記3級とMOS(Excel/Word))