ワーママとして働き続けるには、自身のキャリアを優先させることは難しい

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出産・育休後に働き方を変えたワーキングマザーの体験談シリーズ。

保育園のお迎え時間の都合など育児を優先させるために、正社員からパートや正社員だけど時短勤務というように働き方を変えた(変えざるを得なかった)経験のあるワーママの体験談です。
これから同じ様な悩みを抱えるワーママに少しでも参考に、少しでも勇気を与えられれば・・・

今回は、急性期のリハビリから高齢者を対象とする介護施設での勤務に変わった理学療法士として働くワーママの体験談です。

理学療法士としての専門性を問われるだけでなく、施設の中で雑務が増えてとても苦しい思いをした

(仕事内容や責任、給与などの待遇面はどのように変わったか)
メインの仕事の内容自体は大きくは変わりませんでしたが、担当させて貰える対象者への単位時間での数が激増しました。

また、理学療法士としての専門性を問われるだけでなく、施設を利用される方々の自動車での送迎業務や検温など他職種の仕事の兼任も増えました。施設の中で雑務が増えてとても苦しい思いをしました。

お給料には変化がなかったものの、拘束時間が長く、家庭での持帰りが多くあり、以前の職場への配置転換を依頼しました。
 

これまで積み上げてきた仕事内容とは変わるも、子供のことで職場に迷惑をかけたくなかったので仕方なかった

(なぜ働き方を変える決断をしたのか。また、その決断の過程での困難や葛藤)
総合病院(急性期のリハビリ)での仕事から高齢者を対象とする介護施設での勤務になりました。毎日変化が得られ、回復できる方のサポートから日常生活を平和に暮らせることを目標とする仕事へ変わりました。

私自身がこれまで積み上げてきた仕事内容とは変わり、リハビリ業務だけではなく、ご利用者の送迎や検温などの体調管理面にまでに及ぶ仕事となりました。

専門性を高めるため、日々研究してきたことなどは要求されず、いかにマンパワーとして働くか?ということを要求されることとなりました。

正直に言えば、不本意な気持ちもありました。

しかし、仕事はしていたいし、子供が急に熱を出したり、体調を崩した時に職場に迷惑をかけてしまう時にできるだけ最小限の迷惑で済むところは…といえば介護の職場だというのは上司の判断で、判断は上司に任せるしかありませんでした。
 

ワーキングマザーとして働き続けるには、自身のキャリアを優先することは難しくなることを強く感じた

(ワーママとして働き続けることについての悩み・感じたこと)
ワーキングママとして働き続けるには、家庭のこと職場の空気ともに配慮しながら働くことを要求されることを感じました。

また、自身のキャリアを優先することは難しくなることを強く感じました。決して働き続けることが大変なのではなく、働くための環境設定が重要であると痛感しました。

急に子供は体調を悪くするし、予定できないことが多々増え職場の方々に迷惑をかけてしまい、お荷物扱いになってしまいます。

人生を大きく見た時、お荷物扱いされ、子供に十分な教育や時間をさけないこと、趣味活動もおろそかになることなどトータルで考えると金銭的にやっていけるのならば、キャリアを諦め、働き方を変えて子供へ投資したほうが一番有益なのではないかと考えるようになりました。
 
(理学療法士)