子ども達の成長する姿を見たいから給料が改善すれば保育士として働きたい

hoikuen

 
国家資格を捨てて働く女性のストーリー。

世間でも話題になっている「潜在○○」。
国家資格に合格し一時はその職業に就きながらも、何かしらの理由で今はその資格を活かした職業に就いていない。潜在化する理由を紐解き解決できれば・・・。

今回は、保育士の資格を取得するも保育士を辞め(潜在保育士)、介護職として働く女性のストーリーです。
 


保育士の給料面と結婚・出産というライフイベントで退職していく現実に不安を感じた

(その国家資格の職業を辞めたきっかけ・理由)
保育園不足、保育士不足が叫ばれている世の中ですので、今後必ず需要があるだろうという理由で保育士資格を取得しました。

もともと子どもが好きであったこと、また、女性であるために結婚、妊娠、出産などで仕事をやめざるをえなくなったとしても、保育士資格があれば職にありつけるのではないかと思ったからです。

そのため、就職を考えたときに候補の一つとして保育園もあったのですが、保育士のアルバイトを経験してみてお給料の面で不安があったこと、また結婚、出産で多くの保育士さんが退職されるという現実を知りました。

結婚、出産というライフイベントを経ても働き続けたいという思いが強かったので、わたしは保育士としての就職はやめて、同じ福祉でも長く働き続けられるであろう介護職を選択しました。
 


妊娠中は子どもが相手だと大変だが、高齢者相手の介護職では大切にしてくださる方が多かった

(その国家資格の職業を辞めて良かったこと)
やはり長く働き続けることができることです。

妊娠中も子どもが相手だとかなり大変な面があると思いますが、介護職では相手は高齢者ですので大切にしてくださる方が多かったです。

子どもと違って高齢者の場合はこれから何かが出来るようになるという希望は少ないですけれども、その方の人生の一番最後に寄り添えるという意味では非常にやりがいのあるお仕事だと思っています。

また、様々な症状があったとしてもわたしよりもはるかに長い時間を生きておられるので学ぶことがたくさんあります。
 


保育士としていろんな年齢の子どもたちを担当して、子どもたちが成長していく姿を見たかった

(その国家資格の職業を辞めて後悔していること)
いくら資格を持っていてもほとんど現場での経験がないということを感じさせられます。

自分が保護者の立場になってみると、やはり自分の子どもは現場での経験の長くて豊富なベテランの先生に見ていただきたいと思うからです。
また保育園は0歳児さんからお預かりするので様々な月齢、年齢の子どもがいます。

だからこそ、もう少しいろんな年齢の子どもたちを担当してみたかったなという思いや、成長した姿を見たかったなという後悔はあります。
 


仕事内容に見合った給料と持ち帰りの仕事が改善されれば、保育士としてもう一度働きたい

(もう一度その国家資格の職業に戻るとしたら)
保育士のお給料は仕事内容と比較して本当に安いのです。

現状ではお給料のほとんどが自分の子どもの保育園代に消えてしまいかねないほどです?ですから、せめて仕事内容と見合ったお給料で、さらに持ち帰りの仕事が減れば保育士として働きたいなという思いは持っています。
 
(保育士から介護職へ)