働き方は自由な起業もワーママという甘えは一切通用しない

keiri

 
起業/独立をした働く女性の体験談シリーズ。

今回は、専業主婦から社会保険労務士の資格取得を機に独立し、社会保険労務士事務所として、企業の労務相談や労働社会保険手続代行を仕事とする働く女性のストーリーです。

働く女性にとって、起業・独立は、自分らしくや仕事と育児を両立するための手段なのかもしれない。

ひとつの女性の生き方・働き方として、企業(組織)に所属することだけではなく、起業/独立することも選択肢に加わるきっかけとなれば・・・。
 

子育てしながらでもやりがいのある仕事がしたく、社会保険労務士の資格取得が独立のきっかけ

(起業/独立に至ったきっかけ・理由)
大学院まで出たものの、夫の転勤や妊娠・出産により専業主婦となりました。

しかし、いざ仕事復帰しようにも何のつても手掛かりも特別なスキルもなかったことに愕然としてしまいます。

武器になるような信頼性の高い資格を取り、子育てしながらでもやりがいのある仕事ができればと思って取得したのが社会保険労務士の資格でした。

実は取得するまでは独立なんて考えてもいませんでしたが、色々な先輩の体験談を読むうちに、個人事業主として、自宅開業できる資格だということがわかったのが独立のきっかけです。
 

社会保険労務士は自宅で開業や仕事量を調節できるため子育て中でも自分のペースで働ける

(起業/独立のメリット)
特に社会保険労務士として事務所を開く際には、他の飲食業や理美容業と異なり、少ない資金でかんたんに独立開業できることがメリットだと思います。

また、信頼性の高い難関資格で、独占業務をもっているため(その資格を持っていなければできない業務があるということ)、比較的仕事は取りやすいです。

また、子育て中であっても、自宅で開業できるため、通勤の負担がなく、自分のキャパシティに応じて仕事量を調節できることに大変大きなメリットを感じています。
 

引き受けた仕事は子育て中・ワーママだからという甘えは一切通用しない。

(起業/独立のデメリット)
いくら難関資格をアピールしても、それだけではお客様はやってきません。

たとえ国家資格を持つ「士業」の事務所といっても、企業と変わらず営業が大変重要になります。

人脈を形成するにしても、大変地道な日々の積み重ねが必要になり、コミュニケーション能力や販促物を準備する能力、ビジネスマナー、資料作成能力、さらには経理能力も必要です。

経営者に密接した仕事であるため、経営マインドも常に勉強しなければなりません。

すべては自己責任であるという覚悟が必要で、仕事量の調節はできますが、引き受けた仕事に関しては「子育て中だから」とか「ママだから」といった甘えは全く通用しない厳しさがあります。
 

女性の起業が話題だが、起業はおしゃれなものではなく、非常に泥臭くて根気とセンスのいる働き方

(起業/独立へアドバイス)
起業は、最近「プチ起業」「ママ起業」「好きなことを仕事に」ともてはやされているように感じます。

しかし、実際はそんなおしゃれなものではなく、非常に泥臭くて根気とセンスのいる働き方です。

私は子育て中のため、収入や仕事量を見れば、「プチ起業」の範囲かもしれません。

しかし、それは仕事量をセーブしているという意味であり、引き受けた仕事に関してはシビアな責任感を持ち、全力で取り組ませていただいています。

自分で仕事をとり、苦労しながら背負い込んで仕事をし、結果を出して感謝されること、報酬はすべて自分一人のものになること。

プレッシャーの大きさに潰されそうになることもありますが、喜びも大きいです。覚悟さえあれば、起業は良いところがたくさんあると思います。
 
(社会保険労務士事務所として労務相談や労働社会保険手続代行業務)
 

働く女性の働くレシピからのアドバイス

いかがでしたか?

ライフイベントの変化に応じて働き方を変えざるを得ないケースでも資格は心強い味方ですね。

社会保険労務士という資格が、少ない資金で独立開業し易いということも参考になりました。

ただ、資格をもっているからといって独立後も安泰かというとそんなことはなく、厳しさもある点はこれから独立を検討している女性にとって大切な情報になったかのではないでしょうか。