国家資格で働く女性の職業紹介シリーズ。
今回は、看護師として働く女性のストーリーです。
その職業を選んだきっかけ、その職業について嬉しかったこと・辛かったことなどを実話をもとにご紹介します。その職業に就くひとがひとりでも増えるきっかけとなれれば・・・
ドキュメンタリー番組や入院した際に看護師の仕事ぶりを見て、かっこいいと思ったのがきっかけ
(看護師になったきっかけ)
子どもの頃にテレビのドキュメンタリー番組で看護師のことが放送されているのを見て純粋にかっこいいと思いました。
また、テレビを見たあとに体調を崩して入院し、実際に看護師と接する機会がありました。
その際に、担当の看護師の仕事ぶりはとてもテキパキしていて忙しそうにしていても私に優しく声を掛けてくれたり、他の患者や家族に対しても笑顔で接していました。
その様子をみてますます「かっこいいな。私もあんな風になりたいな」と思うようになったのが看護師を目指したきっかけです。
患者さんからの手紙は嬉しかったし、一生懸命やることは無駄ではないということを実感
(看護師になって嬉しかった思い出・良かった経験)
看護師になり最初は手術室に配属されました。
手術というと全身麻酔のように意識がなくなるイメージがあると思いますが、局所麻酔や腰椎麻酔など患者さんの意識下で行う術式もたくさんあり、意外と患者さんと関わるが多いです。
患者さんが安全に手術を受けられるようにしっかりと準備を行い、少しでも緊張を和らげるために声かけをしたり1つ1つの手術に全力で臨みます。
しかし、手術を受ける患者さんはみんな緊張しているので手術のことを覚えていないことも多く病棟看護師のように直接「ありがとう」と声をかけてもらえることは少ない部署です。
手術室看護師として働き始めて2年目のとき、産婦人科の手術に入り滞りなく無事に手術は終わったのですが、後日患者さんから手紙が届きました。
「手術がとても不安だったけど看護師さんが声をかけてくれたり手を握ってくれて手術を乗り切ることができました。ありがとうございました。」
というような内容で、とても嬉しかったし一生懸命やっていることは無駄じゃないんだということを実感したことが印象に残っている経験です。
看護師になってからよりも看護師になるまでの学生生活の方が大変で苦しかった
(看護師になった辛かった・苦しかった経験)
看護師になってつらかった経験もたくさんありますが、看護師になるまでの学生生活の方がとても大変で苦しかったです。
私の通っていた専門学校はとても厳しかったので課題も多かったですし、実習のときには記録等で睡眠時間を確保するのもやっとのことで体調を崩したこともありました。
看護師になってから辛かったのは、配属後に通常の看護技術に加え、手術室特有の技術や器具の名前など覚えることがたくさんあったので慣れるまでは大変でした。
初めて手術に入るときも手順書や参考書でしっかり勉強して手術に臨んでもいざその場に立つと頭が真っ白になってしまったこともありました。
人間関係でも辛い思いをすることも多く(どの職業でもあると追いますが)、先輩から強く言われたりして落ち込んだり、泣けてしまうときもありました。
看護師は辛いこともたくさん経験しますが、やりがいを感じることができる職業
(看護師を目指す方に一言)
看護師になるまでも大変ですが、看護師になってからがもっと大変だと思います。
辛いこともたくさん経験すると思いますが、患者様から声をかけてもらえたり些細なことで大きな喜びや、やりがいを感じることができる職業だと思うので頑張ってください。
(看護師)