女性の起業は小さな規模からできることをできる範囲でやることがポイント

piano

 
起業/独立をした働く女性の体験談シリーズ。
働く女性にとって、起業・独立は、自分らしくや仕事と育児を両立するための手段なのかもしれない。ひとつの女性の生き方・働き方として、企業(組織)に所属することだけではなく、起業/独立することも選択肢に加わるきっかけとなれば・・・。

今回は、ピアノ教室経営し、自宅で生徒にピアノを教えるピアノ講師として働く女性のストーリーです。
 

大手音楽教室に勤める傍ら、自宅で教えていたピアノ教室の生徒が増えてきたので独立

(起業/独立に至ったきっかけ・理由)
音大を卒業後、大手音楽教室に勤める傍ら、ずっと自宅でもピアノを教えていました。

最初は2人から始めた自宅の教室でしたが、兄弟の入会や口コミなどから徐々に生徒が増えてきました。

さらに、教室のホームページをきちんと作ったことや、生徒がコンクールに入賞して地元のタウン誌に取り上げられたことがきっかけで、さらに生徒が増えて時間的にも大手音楽教室との両立が難しくなってきました。

そのため思い切って大手音楽教室を退職し、自宅教室のみにして独立しました。
 

独立後は労働時間に対しての収益率が上がったし、生徒毎に適した指導が可能になった。

(起業/独立のメリット)
大手音楽教室では、生徒募集や場所の提供などがある代わりに、生徒の月謝の全てが自分の収入とはなりませんでした。

しかし独立してからは、すべて自分の収入となるために、格段に労働時間に対しての収益率が上がったと思います。

また月謝はもちろんのこと、生徒のレッスン回数や教材なども全て自分の裁量で決められるので、その生徒にあった指導が可能となり、大手のお教室に通っている生徒よりも指導内容を充実させることができるので、生徒にとってもメリットがあったと感じています。
 

独立後は指導法に関しての新しい情報は、積極的に研修参加しないと入手できなくなった

(起業/独立のデメリット)
独立前は、研修がたくさんあり、指導法に関しての新しい情報にも定期的に触れることができましたが、独立後は自分で積極的に参加するようにしなければ、それらの情報は回ってこなくなりました。

同僚も身近にいないので、以前の職場でちょっとした雑談などから得られるヒントがなかなかありません。

また自宅が職場なので、独立前よりも家族への負担や協力が不可欠となります。
具体的には、家族以外の人が自宅に出入りするために、トイレなどにも配慮が必要となりますし、掃除なども欠かせません。
 

女性の場合は、小さな規模からできることをできる範囲でやっていくことが起業のポイント

(起業/独立へアドバイス)
いきなり起業や独立をするのではなく、副業のような形で徐々にもっていくのが得策ではないかと思います。

また、気になるのが収入面だと思いますが、私は既婚なので夫の収入があることも大きな独立に踏み切れる要因でした。

女性の場合は、実家暮らしだったり、既婚だったり、男性と異なって養う家族がいるなど大きな責任があっての独立というケースは少ないと思うので、小さな規模から、できることをできる範囲でやっていくことが実現へのポイントだと思います。
 
(ピアノ教室経営)