卒業研究、国家試験、就職活動と充実した大学生活を過ごせる管理栄養士

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働く女性の職業紹介シリーズ。その職業を選んだきっかけ、その職業について嬉しかったこと・辛かったことなどを実話をもとにご紹介します。その職業に就くひとがひとりでも増えるきっかけとなれれば・・・

今回は、管理栄養士として働く女性のストーリーです。学生時代から管理栄養士になってからの苦労などが伝わってきます。
 

中学生の頃に、摂食障害になり入院したことが管理栄養士を志したきっかけ

(管理栄養士になったきっかけ)
中学生の頃に、摂食障害になり入院したことが管理栄養士を志した、きっかけです。

そこの病院では、摂食障害は専門外だったこともあり、食事指導の際にも、『食べられない』『食べだしたら、食べ過ぎてしまう』等というような精神的な面について、あまり配慮してもらえませんでした。その経験があるので、自分と同じような病気で悩んでいる患者さんの力になりたいと思いました。

医師やカウンセラーの道も考えましたが、食事が一番身近な問題だと思ったため管理栄養士にしました。
 

卒業研究、国家試験、就職活動とイベントが一気に訪れるけどすごく充実した大学生活

(管理栄養士になって嬉しかった思い出・良かった経験)
国家資格を取るための勉強が、大学でも行われるため、高校のときのように、ほとんどの授業がクラス単位で行われます(学校によって違うかもしれませんが)。そのため、他の分野を学ぶ大学生よりもたくさんの人と濃い友達になれたと思っています。

学校も暇な時期がなく、朝から夕方までずっと授業!という感じで大学生になった感じもあまりせず、四年生になっても卒業研究、国家試験の勉強、就職活動と、大変なことが一気に訪れますが、すごく充実した大学生活だったと、今ではいい思い出になっています。

国家資格に合格した、ということ自体が、自分の自信につながります。

また、学生のときにもアルバイト先の人だったり、他学部の友達から、栄養のアドバイスを求められることがあり、役に立てたことがうれしかった思い出です。
 

せっかくの栄養指導も実践してもらえなければ意味がなく、対象者を行動変容させることが難しい

(管理栄養士になった辛かった・苦しかった経験)
栄養や健康の知識は、いまやテレビでも毎日のように取り上げられ、インターネットでもキーワードをいれればすぐに検索できてしまいます。

わたしは、特定保健指導の継続支援の仕事をすこしの期間しておりましたが、指導を受ける方も少しの知識は持っておられ『そんなこと知ってる』とよく言われてしまいました。

さらに、『ゆうごはんは早めに食べましょう』『運動は少しの時間でもいいので続けてください』など、具体的なことを伝えようとしても、実践してもらえなければ意味がないのです。

栄養指導で大切なことは『いかに、対象者に行動変容させるか』だと思っていますが、電話やメールでの継続支援でのはげましの仕方が難しく、なかなか対象者さんの体重や腹囲が減らず、悩んだ経験があります。こういうとき、自分の学んできたことに自信を持てなくなりました。
 

国家資格を取るのも大変、就職活動も大変だけど得られることはたくさんある管理栄養士

(管理栄養士を目指す方に一言)
国家資格ですが、管理栄養士として働けるところはあまりありません。

市町村も学校も、病院も、管理栄養士の人数はそんなにいらないからです。国家資格を取るのも大変ですが、就職活動もなかなか大変です。でも、学ぶなかで得られることはたくさんありますので、是非がんばってください。
 
(管理栄養士)