夫の転勤、出産・育児への準備が理由で大好きな養護教諭を辞めた

kokuban

 
国家資格を捨てて働く女性のストーリー。

今回は、夫の転勤を機に養護教諭を辞めて、現在はイラストレーターとして働く女性のストーリーです。

世間でも話題になっている「潜在○○」。

国家資格に合格し一時はその職業に就きながらも、何かしらの理由で今はその資格を活かした職業に就いていない。潜在化する理由を紐解き解決できれば・・・。
 

夫の転勤を機に離職し、その後も夫の希望で子供ができる事も考えて復帰に至らず

(その国家資格の職業を辞めたきっかけ・理由)
夫の仕事の都合上どうしても県外へ引っ越しをしなければならなくなりました。

児童と接することができる養護教諭という仕事が大好きで、本当はずっと続けたかったので引っ越しをした先でも臨時でもいいのでまた働こうと思っていました。

ですが、夫が近い将来子供ができる事も考えて、働くならできれば昼間短期で何かアルバイトをして欲しいという考えの人だったので、転勤が決まった時に夫とかなり話し合いをしました。

確かに養護教諭をしている時は朝は早くに家を出て夜も遅い時は22時近くまで仕事をしなければならない時があり、体調を崩して家事が疎かになって喧嘩になってしまったこともありました。

仕事は大好きでしたが、子どもができた時の事等を考えて一旦辞めるという選択をしました。
 

養護教諭の働き方と違い、自宅でパソコンを通じて仕事ができるので生活に余裕ができた

(その国家資格の職業を辞めて良かったこと)
もともとイラストを描くのが好きだったのと、養護教諭をしていた時にも自分でちょっとしたイラストを描いていたという事もあって、その経歴を活かしてインターネットで募集していたイラストレーターの仕事にたまたま就くことができました。

今は子どものポップな絵を中心に雑誌等でイラストを描かせてもらっています。

自宅でパソコンを通じて仕事ができるので、生活に大分余裕ができたので本当にありがたいです。

この仕事も絵を通して子ども達のためになる仕事ですので、こういう子どもとの繋がり方もあるんだなと勉強になっています。
 

養護教諭と比べると給料の面で不安定になり、児童と接点がないことも精神的に寂しい

(その国家資格の職業を辞めて後悔していること)
生活が多少不安定になってしまったことです。

今の仕事もありがたいことに定期的にもらえているとはいえ、国家資格ほどの安定感はありません。

夫の給料があるとはいえお給料の面では今でもかなり不安です。

また、児童と接することができなくなってしまったので精神的に寂しいと感じることも強いです。

確かに大変な仕事でしたが、辞めてから養護教諭という仕事が自分でもこんなに好きだったのかと驚いています。

いつか復職したいと考えていますが、その時についていけるかという不安もあります。
 

養護教諭の負担を減らすために、児童数に対しての養護教諭数をはっきりと決めて欲しい

(もう一度その国家資格の職業に戻るとしたら)
養護教諭は児童に対して人数が少なすぎるという場所がまだまだ多くあると思います。

私の時は1人で最多600人の児童を相手にしなければならない時があり、その時は流石に精神的にも肉体的にも疲れてしまいました。

児童何人あたり養護教諭何人とはっきり決めてくれれば学校による養護教諭の負担に違いも減るのではと思っています。
 
(養護教諭からイラストレーターへ)