働く女性の職業紹介シリーズ。その職業を選んだきっかけ、その職業について嬉しかったこと・辛かったことなどを実話をもとにご紹介します。その職業に就くひとがひとりでも増えるきっかけとなれれば・・・
今回は、社会保険労務士として働く女性のストーリーです。社会保険労務士取得後は、個人事業主として日々勉強しながら、活躍の場を拡げている様子が伺えます。
突然の解雇で労働基準法や労働契約法に関心を持ったことが社会保険労務士のきっかけ
(社会保険労務士になったきっかけ)
結婚前の職場で突然雇止めをされましたが、どう対応したらよいかわからずに泣き寝入りしました。
その際に、自分の法律に対する知識の無さ、世間知らずであることを痛感し、労働基準法や労働契約法に関心を持ったことが最初のきっかけです。
また、その後結婚し専業主婦になり、出産と子育てをする中で、年金や社会保険、家族の労災時の給付金について関心が高まったことがきっかけです。
社会保険労務士を持つことで、企業への復職だけでなく個人事業主として開業する選択肢が増えた
(社会保険労務士になって嬉しかった思い出・良かった経験)
難関の国家資格に合格できたということが、専業主婦で何も資格を持たなかった私にとって大きな自信につながりました。
また、パートや社員としての復職だけではなく、個人事業主として開業をするという選択肢ができました。
子供が小さかったので、自宅で細々と開業しましたが、今まで縁のなかった方々との人脈ができ、一緒にNPOを作って活動したり、行政に協力したり、本を出版したり、新聞やテレビに出たりと、資格を取らなければ経験できなかったことができました。
私は勉強をすることが大好きな人間ですが、社会保険労務士は勉強を続ける必要のある仕事なので、勉強をすることが好きで、苦にならない自分はこの仕事を楽しみながら続けることができています。
社会保険労務士はお金や人生に直結する仕事が多く重い責任とストレスの日々
(社会保険労務士になった辛かった・苦しかった経験)
果てしない勉強が必要な仕事だと日々実感しています。
また、お金や人生に直結する仕事のことが多いため、責任を感じて日々ストレスを抱えています。
個人事業主なので、マイペースに仕事できますが、代わりはいません。
難しい案件をいただいても、最終的には誰にも責任をとってもらえないので、自分でなんとかするしかありません。
従業員を雇う前は仕事をとってくるのも自分、仕事をするのも自分、経理や備品の調達などのバックオフィスの仕事もすべて自分でやるので、孤独だしなんでもできなければいけません。
そして、社会保険労務士として労務相談や年金相談に乗る際は、人の苦悩に接することがとても多いです。けっして中途半端にかかわることのできない仕事です。
社会保険労務士の資格を取得することも取得してからも難しい。けれど、やりがいのある仕事
(社会保険労務士を目指す方に一言)
社会保険労務士の資格を取得することも難しいですが、取得してからはそれ以上にとても難しい仕事です。
良いことばかりではありませんが、やりがいのある仕事でもあります。
(愛知県/社会保険労務士)