国家資格で働く女性の職業紹介シリーズ。
その国家資格・職業を選んだきっかけ、嬉しかったことや辛かったことなどを実話をもとにご紹介します。
今回は、宅建を取得したのち不動産賃貸・管理業として独立された働く女性のストーリーです。
不動産業界という男性ばかりの業界でも宅建の存在が女性の活躍ややりがいを生んでいることが伝わってきます。
その職業に就くひとがひとりでも増えるきっかけとなれれば・・・
宅建を取得のきっかけは不動産会社の上司からの指示
(宅建を取得したきっかけ)
不動産会社に入社したときに上司に宅建を取るように言われ、未経験の業種だったので受けたことがきっかけでした。
不動産業を選んだきっかけは、以前家族が関わっていたこと、手堅い収入が得られ、女性でも一生続けられる仕事だと思ったからです。
不動産会社を退職後、別の業種の仕事を経た後に不動産賃貸・管理業として独立しました。
男性優位の不動産業界でも、宅建取得や経験を積めば女性でも認めてもらえる
(宅建を取得して嬉しかった思い出・良かった経験)
独立後は法人向け・個人向けの物件の賃貸や管理をしています。
宅建は地味な国家資格ですが、最近合格率も10%で取りにくくなっているため持っていると同業者にも一目置かれます。
不動産業界は男性優位の業界ですが、女性でも資格や経験を積めば認めてもらえる点は魅力出来です。
家賃収入や管理料の収入は比較的安定しやすいのが良い点だと思います。
宅建は一度合格すれば一生有効ですので、女性の場合、結婚や出産をしても仕事を続けやすいです。
その場合、仕事や職場は選べませんが、パートで比較的自分の都合に合わせて働くこともできます。
法律や税制がよく変わるので勉強を続けていく必要がありますが、勉強が好きな方にはおすすめです。
周辺分野の勉強(マンション管理、経営全般、税務、財務など)をする際に基礎となる知識を身につけられます。
テナントや入居者、利用者の生命を預かる仕事。天災や火災は常に警戒。
(宅建を取得しても辛かった・苦しかった経験)
東日本大震災の時、非常に古い物件を管理していたため建物や人に被害が出ないかヒヤヒヤしました。
幸いタイルが落ちてきた程度で建物は無事でした。
このようにテナントや入居者、利用者の生命を預かる仕事なので、天災や火災は常に警戒しなければいけません。
不動産会社で働いていたときは、毎年消防士の方たちとAEDや消火訓練などを受けていました。
また、老朽化により屋根が落ちてきて近隣の方にご迷惑をかけたこともあり、日頃の管理を怠ると一歩間違うと訴訟沙汰にもなりかねません。
また、昨今はテナントや入居者からの家賃値下げ交渉が増えており、度々対応に苦慮しました。
こちらも商売ですので簡単に値下げはできないのですが、空き物件も増えており悩みの種です。
宅建は結婚/出産/復職時にも有効な実は働く女性向けの国家資格
(宅建取得を目指す方に一言)
宅建は地味な資格、資格単体では食べていけないと言われます。
しかし、地味ながらも堅い需要があり、一度取れば一生有効です。
国家資格で不動産取引の際には必ず必要とされますので、長く仕事を続けたい方、復職を考える方には適していると思います。
また、住宅・マンション購入の際も不動産業者や営業マンの手の内がわかるようになり、納得のいかない契約を結ぶことも避けられます。
さらに不動産投資、資産管理、相続などの知識の基礎も学べます。
私は合格までに3回受験しました。結婚の時期にぶつかり、勉強に時間が割けず三度目の正直でした。
早めに対策をし、必要であれば予備校や通信、オンラインの講座を取ると効率的に勉強ができます。
私は宅建に強い某予備校(部分的に通学、オンライン受講、模試の受験)に通い、ベンチャー系の通信講座も受けてCDで通勤中に耳から学びました。
単純暗記と法律の理解が必要ですが、コツを押さえれば誰でも学べます。
私の場合勉強開始時には不動産に関する知識はゼロ、法律は大学の一般教養程度でしたが、数点合格点を越えました。
不動産業者に勤めていたたので、5点免除の講習に参加しました。5点自動的に付与されるので保険にはなりましたが、5点免除の問題は総じて易しいのであくまで保険です。
合格したときはとてもうれしかったです。
偶然ですが、合格直後から実務で大きな仕事を任されるようになり、資格を取ってよかった、役に立ったと実感できました。
何と言っても名刺にも「宅地建物取引主任者」と書くことができるのは誇らしいです。
宅建は一度取ったら一生有効、というのは試験の時に覚えましたが、派手さはなくても国家資格です。
(東京都不動産賃貸・管理業)
働く女性の働くレシピからのアドバイス
いかがでしたか?
宅建を取得することで、長く働くことや復職が有利なるのであれば女性に合った国家資格といえます。
まだまだ不動産業界には女性が活躍できるスペースがたくさん残されていると思いますので是非チャレンジしてみてください。
マンションなど不動産を検討・購入する女性も増えていることから女性スタッフの存在はますます貴重になっていくことでしょう。