国家資格を捨てて働く女性のストーリー。
世間でも話題になっている「潜在○○」。
国家資格に合格し一時はその職業に就きながらも、何かしらの理由で今はその資格を活かした職業に就いていない。潜在化する理由を紐解き解決できれば・・・。
今回は、二級建築士からアロマ関係の講師へとして働く女性のストーリーです。
家の仕事を継ぐために二級建築士の資格を取得も結婚や育児のために離職
(その国家資格の職業を辞めたきっかけ・理由)
父が自営業として設計事務所を経営していて、子供の頃からその姿を見て育ちました。
兄がいるのですが、家の仕事を継ぎたくないと言ったため、女性ですが私が家業を継がなくてはいけないと思い建築の専門学校へ行き卒業後は、二級建築士の資格を取得して家業を手伝っていました。
しかし、結婚のため実家から離れて暮らすため家業を手伝っていくことが難しくなり、建築士の職業も続けていくことができなくなり辞めることになりました。自宅の近くでも建築の仕事をしようかとも思ったのですが、子供ができたため子育てをするために、しばらくは専業主婦とし家にいることにしました。
子育てがひと段落して、もっと人を癒す仕事がしたいと思い昔から興味のあったアロマ関係の仕事をすることになりました。
子育ての大変さを実感。だからこそ、子育て中のママをアロマの香りで笑顔にさせたい。
(その国家資格の職業を辞めて良かったこと)
自分が子育てをしてきて感じることは、とても大変だと言うことです。
24時間年中無休で、子育てを行わなければいけません。母親なのだから当たり前だと言う考え方もありますが、それは、実際に子育てを経験していない人や周囲に子育てを手伝ってもらえる環境の人が言うセリフです。
たった一人で子育てをしていると誰とも喋らない日もありますし、自分の時間なんて全くないと言っていいほどです。そのため、知らないうちにストレスがたまってしまいます。
今、アロマ関係の講師をしていますが、そのような子育て中のお母さんたちが習いに来てくれています。そして、アロマの香りで笑顔になる姿を見ると少しでもストレス解消になってくれていると感じこの仕事をして良かったと思います。
アロマ講師の仕事も素晴らしいけど、安定収入がないことが建築士を辞めて後悔していること
(その国家資格の職業を辞めて後悔していること)
建築士の仕事を辞めて後悔していることは、収入面です。
現在のアロマ関係の講師の仕事は、人とも接することができますし、いい香りに包まれて自分も癒される素晴らしい仕事だと感じています。
しかし、講座を行うにはそれなりの準備があります。
例えば、クラフト用の基材を購入するには、在庫を抱えなくてはいけないこともありますし、テキストを自分で作っているのですが、その作業には時間給など付きません。
受講者が集まらなければ赤字になるので、安定収入がないことが建築士を辞めて後悔している面でもあります。
収入面はマイナスも今の仕事が楽しいから、建築士の仕事には戻らない。
(もう一度その国家資格の職業に戻るとしたら)
収入面でのマイナスな部分がありますが、それでも今のアロマ関係の講師の仕事が楽しいので、もう一度建築士の仕事に戻ろうという気持ちは、今はありません。
(二級建築士からアロマ関係の講師へ)