あの人の、あの言葉で、私は退職を撤回した(6)

|誰だって会社を辞めようと思ったことはある。
|でもそんなときに限って、いつも誰かが救ってくれる。
|あの時のあの人のあの言葉があったから今こうして頑張れる。

msgcard

 
働く女性が仕事を辞めようと思った様々なシーンで、上司や先輩、同期、家族、お客様から頂いたたくさんの言葉があります。

仕事を辞めずにもう一度頑張れる気持ちになった、あの人のあの言葉をエピソードを添えてお届けします。
 

自分の正義がとおらないのは悔しいね。でも続けることで何かに必ずつながる

(from 彼氏)
勤めて10年、お客様の立場を考え上司と折り合いになり、以前から組織にたいしてもうまくいかないジレンマがあった。
会社組織と個人とは全くちがい、組織だけの立場ばかりではないか、でも会社のいいぶんもわかるところもあり、口でいうのは簡単だが、どうでもいいこまい作業、許可、を受けつけていて時間はたつばかり、作業はすすまない、意見はとおらない、自分が何も役にたたないと悩んでいたころでした。(三重県/会社員)
 

自分で自分のキャリアは作れ

(from 父親)
新卒入社2年目くらいで、今の会社の仕事でのやりがいがわからなくなり両親に相談したときに父親に言われた言葉です。
学生時代は何があっても親が守てくれたし、軌道修正してくれたけれど、親の扶養から外れ働いているので、親からは「やめる・やめない」については何も言わない、と言われました。
「『やめる・やめない』はお前が決めたらいいし、お前が決めたことに文句をつけることはない。だけど失敗したからって私たちはお前をもう助けてやることもできない。
これから自分の力で生きていかなくちゃいけないんだから、自分のキャリア(力)は自分で作れ。勉強でも、コネでも、努力でもなんでもいいから自分で切り開く力を付けられる選択をしなさい」と。

やりがいは感じられなかったけれど、2年ぽっちで何が身についたんだろうと考え直しました。
その言葉で自分の両親への心の甘えに気づき、6年目の今もまだその会社で働いています。(京都府/営業)
 

あんたが居ると安心ってか、安らぐ。

(from 利用者さんの家族)
先輩がピリピリしていて、こちらもストレスを感じていた時でした。
もう仕事する意味なんて、私が居る意味なんて無いんじゃないかって思っていた時に、利用者さんの家族にその言葉を言われて、一気に悩みが吹っ飛んだ。私の居場所はあるな、私が居るだけで和むならまだ、出きることたくさんあるなと、救われました。(埼玉県/介護職)
 

私は何があってもお前の味方だ。

(from メンター)
同期と比べて自分ができていない気がして落ち込んでしまい、そのせいで精神的に落ち込み仕事もうまくこなせなくなってたときにメンターとの振り返りで慰めながら言ってくれました。その言葉のお陰で自分なりに一生懸命仕事しています。(東京都/販売員)
 

続けて見えるものもあると思うよ

(from 友人)
私の働いている職場は、“事務”と言ってもその業務は多岐に渡り、営業から経理、雑用まで、さまざまな仕事をこなさなければなりませんでした。
本来やりたかった「事務職」とはかけ離れている部分が多く、色々な業務をこなす力を身につければならない状況に、不安を覚えると同時に、次第に「辞めたい」という思いが強くなっていました。
そんな時、友人に相談したところ、「続けて見えるものもあると思うよ」という言葉をもらいました。「確かに今の仕事は望んだものとはかけ離れているかもしれないけど、経験したことは絶対無駄にはならない。それに、続けているからこそ見えてくるものもあるんじゃないかな。」と友人は言ってくれました。

その言葉を聞いてからは、とにかく何でも吸収して自分の力に変えていこうという意識が強くなり、仕事を辞めたいと思っていた気持ちもいつの間にかどこかに消えていました。
まだ、具体的に何かが見えてきたわけじゃないけれど、これからきっと見えてくるもの、得られるものがあると信じて頑張っていこうと思います。(鹿児島県/事務)