専業主婦から職場復帰した女性の体験談シリーズ。
働く女性ばかりが注目されているけど、専業主婦の存在を忘れないで。職場復帰した今だからこそわかる専業主婦の良いことと大変なことや職場復帰体験をご紹介。どっちがエラいわけでもない職場でも家庭でも働く女性はみんな頑張ってる。
今回は、専業主婦から、紙製の箱を作る工場で派遣社員として職場復帰した働く女性の体験談をご紹介します。
専業主婦は家事に専念できるから主人を迎える部屋もきれいで夫婦仲も円満
(専業主婦のメリット)
家事に専念出来ることです。
フルタイムで働いていた頃は、平日は7時に家を出て、帰ってくるのは20時頃でした。
主人が洗濯物を干し、お風呂掃除もしてくれていたので、共働きの中では恵まれていた方だったと思います。ただし、仕事が終われば、帰宅途中に買い物をし、帰ったら洗濯物を取り込み、夕飯の準備、食事、お風呂、就寝で1日が終わる毎日で、洗濯物をたたんだり、アイロンをかけたり、掃除したりが全く出来ず、家の中が散らかる一方でした。
専業主婦になってからは、主人を送り出してから洗濯、掃除をし、買い物も好きな時間に行けて、子どもがいないこともあり、夕飯の準備までの時間は自由に出来ます。
趣味のことをしたり、プチ大掃除をしたり、たまには1日ダラダラ過ごしたり。部屋が片付いた状態で主人を迎えることが出来るようになって、夫婦仲も良くなった気がします。
夫は家事を手伝わなくなり、日中はしゃべる相手がいないから社会からの疎外感を感じた
(専業主婦のデメリット)
共働きの時は、主人は洗濯物を干したり、掃除したり、たまに夕飯を作ってくれたりと、かなり女子力が高かったのですが、私が専業主婦になってからは、休日でもあまり家事を手伝ってくれなくなりました。
平日はまだしも、休みの日はお風呂掃除くらいしてくれてもいいのにと思う時があります。
でも、働いていない、養ってもらっているという負い目があり、文句は言えません。
それと、仕事を辞めてから日中誰ともしゃべらなくなり、社会からの疎外感を日々感じました。自分から希望して退職したのに、働いている同世代の方を見ると、羨ましくも感じました。
旅行などの娯楽に使う出費をためらい、夫に窮屈な思いをしているのに気付いた
(職場復帰に至ったきっかけ・理由)
退職理由が不妊治療に専念するためだったのですが、1年経っても妊娠せず、通院も月に2、3度で時間を持て余していました。
治療が長期戦になると感じ、また、持て余した時間を有効活用したいと思い、復職を決めました。
また、退職までにある程度貯金していたので、お金に不安はなかったのですが、収入が一人分ということで、漠然と大きな出費に不安があり、例えば主人から「旅行に行こう」と提案されても却下してしまい、主人がお金を自由に使わせてもらえないことに対して、窮屈な思いをしているのに気づいたのも、きっかけになりました。
家事や妊娠優先のため職場探しに苦労。復職後も働く仲間との接し方に疲れを感じる。
(職場復帰する際や職場復帰後に大変だったこと・苦労したこと)
復職しても家事を疎かにしたくなかったので、条件がたくさんあり(職場が家から近く(通勤30分以内)、週3〜4日勤務、9時始業、17時頃には終業で、残業なし。いつ妊娠してもいいように、短期の勤務で、通院のため急に休んでも大丈夫な所)、条件に見合う職場がなかなか見つからず、苦労しました。
また、前職の退職から1年のブランクがあったため、仕事に慣れていないことと、一緒に働く職員さん、パート・アルバイトの方々との接し方を考えるのにすごく疲れます。
「お金を稼いでいる」「社会の一員として生活している」という実感が誇らしくあるものの、専業主婦としての生活リズムから一転、休憩がお昼の1時間とトイレ休憩のみになり、「お金を稼ぐって大変だな」と改めて感じる日々です。
(紙製の箱を作る工場で派遣社員)