発表会・運動会などの準備は夜遅いけど、残業代も無く安い保育士の給料

hoikuen

 
働く女性の職業紹介シリーズ。その職業を選んだきっかけ、その職業について嬉しかったこと・辛かったことなどを実話をもとにご紹介します。その職業に就くひとがひとりでも増えるきっかけとなれれば・・・

今回は、保育士として働く女性のストーリーです。子供たちのことが本当に大好きで、成長過程に携わりながら子供と共に保育士として成長している姿が想像できます。
 

物心ついた時から、自分より小さい子のお世話をするのが好きで、保育士になる以外は考えられなかった

(保育士になったきっかけ)
物心ついた時から、自分より小さい子のお世話をするのが好きでした。

具体的に保育士を目指すようになったのは中学生のときで、絵をかいたり、何かを作ったり、細かい作業をするのも好きで、それらを活かせる職業を考えた時に、保育士が浮かびました。

やっぱり何より、自分自身が成長しても、子ども達と関わっているのがすごく楽しくて、保育士になる以外は考えられなかったです。
 

行事の時は子供たちが一生懸命取り組む姿に感動。行事の時の保育士は準備で大変だけど疲れも飛びます。

(保育士になって嬉しかった思い出・良かった経験)
毎日子ども達と関わり、成長の過程の大事な時期に、手助け出来て、目に見えた成長を感じられた時、喜びを感じました。

中には大変な子どももいますが、試行錯誤して、どう関わればいいか考えてる時間も、私は楽しかったです。

子ども達からお手紙を貰ったり、どんなに厳しく叱っても、先生が大好きだと慕ってくれる子もいて、私の想いや愛情が伝わってるのかなと思うと、仕事の活力にもなりました。

一年一年、クラスが上がっていき、赤ちゃんだった子どもたちが、いつの間にか年長さんになって、色んなことが出来るようになっていくを間近で見られるのは、本当に感無量です。

特に、行事の時は一生懸命取り組む姿に感動します。準備は大変だけど、疲れも飛びます。

やっぱり一番嬉しいのは、子どもたちの笑顔です。
 

発表会・運動会の準備は夜遅くまで休む暇もないけど、残業代も出ないし保育士の給料は安くて割に合わない

(保育士になった辛かった・苦しかった経験)
仕事が勤務時間内に終わることが少ないです。大体残業するか、家に持ち帰ってやるか、です。

その仕事も、大体が制作の準備や、壁面の準備など、手先の作業なので、同じことの繰り返しが余計に疲れてしまいます。
行事の前はものすごく大変です。全てを一から作り上げなければならないので、準備から本番終了まで、クタクタになります。

特に、発表会や、運動会等、大きな行事の準備は、夜遅くまでかかり、休む暇もないです。うちの園はどれだけ残業しても、残業代が出ないし、保育士は給料が安いので、割に合わないと思います。

やりがいはすごくありますし、私は子どもが大好きだし、幸い制作関係もあまり苦じゃなかったので、我慢できますが、周りは結構苦情や愚痴をこぼして働いてる方が多いです。
 

保育士は人との関わりの仕事で壁にぶつかることも多いけど、子供たちの笑顔で疲れが吹っ飛ぶ

(保育士を目指す方に一言)
保育士、といっても保育園勤務だけではなく、介護施設、病院、託児所などなど、その職場によって全然勤務の形が変わってきます。

私の周りは、最初は保育園に勤務を目標に資格所得に励む人ばかりだったのが、卒業間近になると、保育園に就職する人のほうが少なくなっていました。専門学校や短大などの入学の際に、具体的にどこで働きたいか明確な目標を考えておいたほうがいいです。

人との関わりの仕事なので、予想外な壁にぶつかることが多いですが、自分自身もとっても成長出来ますし、いろんな引き出しを増やせる仕事だと思います。一番にやりがいがあります。
大変なことのほうが多いかも知れませんが、私は子どもたちが大好きだったので、子どもに会うだけで疲れが飛びました。
 
(北海道/保育士)