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食事制限が患者にとって本当に幸せか?ひとの価値観に悩む管理栄養士

      2014/12/19

eiyou

 
働く女性の職業紹介シリーズ。その職業を選んだきっかけ、その職業について嬉しかったこと・辛かったことなどを実話をもとにご紹介します。その職業に就くひとがひとりでも増えるきっかけとなれれば・・・

今回は、管理栄養士として働く女性のストーリーです。食事や健康面で自分や周囲のひとに役立てることもあれば、病棟での患者の生きることや幸せの価値感に直面するときの苦しさなど管理栄養士のことがすごく伝わってきました。
 

食生活を通じて人を健康にしたくて管理栄養士の道を選ぶ

(管理栄養士になったきっかけ)
看護師を目指していましたが、病気のため看護学校を退学しました。

看護師を目指したのは、私が小学生の頃から父が多くの病気を抱えていて、人を健康にする仕事に携わる仕事につきたいと思ったからです。
看護学校退学後は進路に迷いましたが、大学病院入院中の教授回診の時に、栄養士さんも列の最後のほうについて来られて「ご飯、食べれますか?」などと聞いてくださったのが印象に残っていたからです。

栄養士も看護師も人を健康にする仕事です。食生活を通じて人を健康にできるのなら、と栄養士の道を選びました。
 

子供の食事・栄養のこと、大人の糖尿病・血圧のことなど周囲の人に頼られる

(管理栄養士になって嬉しかった思い出・良かった経験)
栄養士をやっていて良かった、と思うことは多いです。

子育て中に「栄養士をしている」と言うと、ママ友さんから食事のことや栄養のことをいろいろと聞かれて、会話が弾みました。
また、旦那の親戚の人や会社の人とも糖尿病の話や血圧の話などが会話のきっかけになりました。

自分自身が病院を受診した時や家族の病気で医師から説明を受ける時も、検査データーは見ればわかるし、難しい病気や珍しい病気の知識もあるし、食事療法のやり方もわかっているので、とても役に立っています。
義理の父や母が病気になった時の食事も、難なく対応できました。ちょっと良い嫁になれました。

嬉しかった思い出は、「あなたがいたから頑張れた」と患者さんに言ってもらえた時や、少し病態が複雑な患者さんがいたのですが医師から「この患者さんは君にしか任せられないから頼むよ」と言われ、自分が医師から信頼されていると感じることが出来た時です。
 

食事制限が本当に良いのか、管理栄養士として生きることや幸せの価値観を常に考えさせられた

(管理栄養士になった辛かった・苦しかった経験)
栄養指導をした患者さんから「食事制限をするくらいなら、好きなものを食べて死ぬほうがいい」と言われたときや、「放っといてくれ」と言われた時は、やはり辛かったです。

逆に、もう余命が長くないであろうと思われる80歳代後半の患者さんにも食事制限の指示が医師から出た時は、「もう好きなものを食べさせてあげたほうがこの患者さんは幸せではないのかな」と思い、制限を指示するのが辛かったです。

生きることに関する価値観や幸せに関する価値観は一人一人違うので、栄養士の立場でその価値観に深く踏み込むことは出来ません。せいぜい「あなたは死ぬほうがましでも、残されたご家族が悲しみますよ」と言うくらいのことしかできませんでした。
そんな時は自分の無力を感じました。

生きるとは何か、人にとって幸せとは何か、と言うことを常に考えさせられました。
間接的ではありますが命にかかわる仕事をしている以上は、命の重さが辛く感じる時はあると思います。

また、管理栄養士の募集だったのに単なるサプリメントの販売の仕事だったことがあります。
しかもその売り場の店長が、心臓が悪くてすでに血液をサラサラにする薬を飲んでいる人に血液をサラサラにするEPAを販売したことがあり、脳出血など起こさないかとハラハラしました。

栄養士は人の健康を願う仕事なのに、売り上げ優先でなんでもかんでも販売しているのを見て辛くなり、1ヶ月で退職しました。
 

管理栄養士に必要な栄養や食事療法の知識は、妊娠中・子育て中・介護中にも役立つ

(管理栄養士を目指す方に一言)
管理栄養士と言っても職場はいろいろです。
給食のおばちゃん同様の職場もあれば、デパートや商業施設の店員にすぎない職場もあります。職場体験や見学などでどのような仕事内容か、よく確かめることをお勧めします。

病院勤務の場合は、命の重さを抱えるのだという認識を持ってください。

栄養の知識や食事療法の知識は、妊娠中も子育て中も子育て後も介護中も役に立ちます。
 
(大阪府/管理栄養士)
 


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