出産・育休後に働き方を変えたワーキングマザーの体験談シリーズ。
今回は、育休後に転勤希望を出して自宅近くの支店へ転勤をし、時短勤務をした銀行で働くワーママの体験談です。
保育園のお迎え時間の都合など育児を優先させるために、働き方を時短勤務に変えたことによって、立場は一転。
パワハラさながらの嫌がらせを受けた経験のあるワーママの体験談です。
これから同じ様な悩みを抱えるワーママに少しでも参考に、少しでも勇気を与えられれば・・・
時短勤務や子供の体調によっては突然の早退があったために重要顧客担当から外された
(仕事内容や責任、給与などの待遇面はどのように変わったか)
時短勤務をしましたが、子供の体調によっては突然の早退などがあったために、重要顧客担当から外されてしまいました。
細かなノルマを地道にこなさなければならず、それに従って営業成績も下がり、昇進への道が遠のいていきました。
子供が小学校に入ると、保育園よりも早く帰宅するために再び時短勤務を希望せざるを得なくなり、他の社員にノルマを奪われ一向に昇進できる気配がありませんでした。
時短勤務で社内での立場は悪くなる一方。早退の度にパワーハラスメントさながらの嫌がらせや嫌みも。
(なぜ働き方を変える決断をしたのか。また、その決断の過程での困難や葛藤)
時短勤務を選択しなければ、子供を養育できないからです。
昇進したいという欲も希望もあるものの、幼い子供を抱え、昇進試験の勉強もままならず営業成績も下がる一方でいい評価も得られない上に、子供の具合次第では時短勤務しているにも関わらず早退しなければならないという現状の中では、社内での立場は悪くなる一方でした。
居心地は全くよくありませんでした。
何かを犠牲にするとすれば、私自身が昇進をあきらめ、時短勤務を選択するより他無かったのです。
パワーハラスメントさながらの嫌がらせは多々ありました。
先輩や上司からは早退するたびに嫌味を言われたものです。
そこで辞めてしまうか続けるかは自分自身の精神との戦いでした。
それでも働きたいという強い意志があったので耐え忍んだというところでしょうか。
子育ての分担を夫婦で出来ないと育児休業や時短勤務制度だけでは、女性の社会進出は難しい
(ワーママとして働き続けることについてどう感じたか)
育児休業や時短勤務という制度があっても、子育ての分担を夫婦ですることにおいてまだまだ発展途上なこの国では、女性の社会進出が子供を持つことで妨げられる現実はまだまだ変えることはできません。
全負担が女性にのしかかってくるからです。
子供が熱を出したりすればすべて母親に連絡がきます。
夫婦で分担し合えること、これが公然とできて、社会が認めるようにならなければ、女性はずっと働きにくいままであると思います。
また、私自身の場合もそうですが、実の両親や義理の両親が高齢であるためにサポートが全く受けられないというのも一つ、働きにくさとしてあると思います。
子供が小学生になると夏休みなどの長期休暇に一切残業が出来なくなるため、数時間子供に留守番してほしい、と思うこともありますが、そんな時に手助けが誰からも得られないのが厳しいところです。
とにかく、細かな助けが欲しい、出なければ働くのはとてつもなくきついです。
(会社員・銀行で働くワーママ)
働く女性の働くレシピからのアドバイス
育休明けに、時短勤務や正社員からパート勤務に雇用形態を変えるなど働き方を変える例は決して少なくありません。
フルタイムで働くと、保育園のお迎え時間に間に合わなかったり、延長保育を利用しないといけない場合が多いことや帰宅後も食事・お風呂・寝かしつけなど、時間に追われる日々が続くことがあるためです。
今回、働き方を時短勤務に変更しただけで、先輩や上司からそのような扱いを受けることは非常に残念ですね。
残念ですが、理解のなかった先輩や上司と割り切りましょう。
そして、今私たちにできることは未来のワーキングマザーに同じような経験や思いをさせないために前例をつくり続けていくことだと思います。
諦めなければ未来は変わっていきますから。
育休明けに働き方を変えたワーママへ3︎つのアドバイスも併せてご覧ください。