女性弁護士が増え、女性ならではの視点で困っている人を助けたい

bengoshi

 

働く女性の職業紹介シリーズ。

今回は、法律的な側面からアドバイスをしたり、助力をして、事件を解決に導く弁護士のストーリーです。

当記事を通して、依頼者の役に立つために努力している様子が伝わってきます。

その職業を選んだきっかけ、その職業について嬉しかったこと・辛かったことなどを実話をもとにご紹介します。

その職業に就く女性がひとりでも増えるきっかけとなれれば・・・
 

高校生の頃、司法試験の勉強をしていた塾の先生との出会いが弁護士を目指したきっかけ

(弁護士になったきっかけ)
高校生の頃に通っていた塾の先生が司法試験の勉強をしておられる方でした。

私はその方のお話を聞いたりしているうちに、弁護士という仕事に興味を持つようになりました。

そして、いつしか,私自身も高校を卒業したらその先生と同じ大学に入って、司法試験を受け、同じように弁護士になりたいと考えるようになったのです。

このような些細な出会いがきっかけでした。

なお、その先生は現在裁判官をなさっています。
 

相談時は暗い表情の依頼者が事件が解決し、笑顔を取り戻せたときは弁護士として一番嬉しいとき

(弁護士になって嬉しかった思い出・良かった経験)
やはり、依頼を受けた事件がうまく解決して、依頼者の方が、喜んでくださったときが一番うれしいときです。

ご相談に来られるときは、大多数の方がどうして良いかわからない状態になっておられ、落ち込み、表情もとても暗いことが多いです。

そのような方を励まし、法律的な側面からアドバイスをしたり、助力をして、事件を解決に導くのが弁護士の仕事です。

私と話すことによって、問題の本質に気づいて安心してもらえたり、事件が解決に至り、ようやく先にすすめる気持ちになられたとき、依頼者の方に笑顔が戻ることが多かったです。

はじめは落ち込んで暗い表情だった方が元気になられて、笑顔を見せてくださると、本当にうれしいものでした。

また、感謝していただいて、お手紙等をいただくこともあり、そのようなものを見ても、やはりがんばってよかったなあ、とやりがいを感じました。
 

自身の意思に反するときも、依頼者の利益のために従わなければならないこと

(弁護士になった辛かった・苦しかった経験)
弁護士は依頼者が望めば、弁護士自身の意思に多少反する内容であっても、依頼者の利益のために従わなければならないこともあります。

このように、ちょっと自分の気持ちを曲げないといけないこともあるのが苦しいと言えば苦しかったです。

また、自分としては、仕事だから仕方なく依頼者の主張をしているのに、それを聞いた相手方や周囲の方が「弁護士自身がおかしい」と思い込み、私を恨んできたときもつらかったです。

さらに、一番苦しかったのは自分の依頼者とのトラブルになりそうになったときです。

依頼者にもいろいろな方がおられ、意に沿わない結果となったときに、すべて弁護士のせいにして恨んでくる方がいらっしゃいました。

このような方への対応は本当に困りましたし、大きなストレスとなり辛かったです。
 

弁護士は昔と比べて経済的にはしんどくなってきている現状があるけど、専門職で人のために役立てる仕事

(弁護士を目指す方に一言)
弁護士は大変な仕事ですが、やはり、専門職で人のために役立てる仕事です。

しんどい分、やりがいも大きいです。

ですが昨今、昔と比べて経済的にはしんどくなってきている現状があります。

昔のイメージでお金が儲かるからとか、格好いいからという理由だけだと弁護士にはなった後はしんどいと思います。

でも、本当に人の役に立つことでやりがいを得たいと考える方にとっては弁護士は、天職だと思います。

ぜひともがんばって弁護士になっていただき、世のため人のためにがんばっていただきたいと思います。

もっともっと女性弁護士が増えて、女性ならではの視点で世の中の困っている方々を助けていくこともこれからはますます重要になってくるはずです。

女性の方で弁護士を目指されている方を応援しています。
 
(兵庫県/弁護士)