経済状況と子供の病気を理由に会社初の時短勤務での復帰を認めてくれた

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出産・育休後に働き方を変えたワーキングマザーの体験談シリーズ。

保育園のお迎え時間の都合など育児を優先させるために、正社員からパートや正社員だけど時短勤務というように働き方を変えた(変えざるを得なかった)経験のあるワーママの体験談です。
これから同じ様な悩みを抱えるワーママに少しでも参考に、少しでも勇気を与えられれば・・・

今回は、正社員であるが8時間から6時間の時短勤務に変更して働くワーママの体験談です。

資格手当など全ての手当、基本給、ボーナスが時短勤務分減り、フルタイムで働いた時の給料より6〜7万円下がった

(仕事内容や責任、給与などの待遇面はどのように変わったか)
資格手当など全ての手当、基本給、ボーナスが4分の3(8分の6)に換算され、月収自体がそれほど高くないこともありますが、フルタイムで働いた時の給料より6〜7万減の金額でした。

仕事内容は変わりないですが、外来患者さんの担当数は減りました(子どものことで休むことが多く、考慮してもらったため)。

責任のある仕事は免除されましたが、上司に理解があったこともあり、仕事内容に不満ありませんでした。ノルマも労働時間に合わせたものに変更されました。
 

我が家の経済状況と子供の病気を理由に、会社としては初めての時短勤務での復帰を認めてくれた

(なぜ働き方を変える決断をしたのか。また、その決断の過程での困難や葛藤)
一人目の子どもの育休後はフルタイム復帰しましたが、二人目の子どもは大きな病気を抱えた障害のある子どもでした。

通常であればとても働ける状態ではありませんでしたので、育休延長しました。

核家族ですので祖父母に預けることは出来ず、介護休暇、退職、パート、子どもを施設に入所させることなどの選択肢がありましたが、家庭の経済状況から正職員を辞める選択肢は選びがたく、子どもを施設に入所させる決断も出来ませんでした。

子どもを預けることが可能な施設が職場内にあったのですが、子どもに関わる医療行為は私が行うという制限もあり、フルタイムで復帰することは不可能でした。

以上の状況と我が家の経済状況を理由とした私のわがままとも言える意見を聞き、直属の上司が上と掛け合って下さり、会社としては初めての時短勤務(子どもが3歳まで)での復帰が出来ることになりました。

障害のある、まだ小さな我が子を預けて、感染症の危険にさらしてまで働くことに、かなり悩み、本当にこれでいいのか何度も悩みました。悩んだまま復帰しました。
 

障害があるなどに限らず、どんな子がいてもお母さんが仕事を続けられる社会の仕組みになって欲しい

(ワーママとして働き続けることについてどう感じたか)
障害のある子どもを授かることは、どんな家庭であっても可能性のあることです。

障害までいかなくても、心臓や呼吸器の生まれつきの疾患、ひどい喘息など、我が子が長期や頻回の入院が必要となる可能性がゼロである家庭はありません。

祖父母や親戚が近くにいて応援が頼める家族ならなんとかなるのかもしれませんが、我が家は核家族であり、祖父母の支援は簡単には受けられない状態で、夫婦でなんとかしていくしかありません。

子どもは何度も入院するので、休みをやりくりしながらなんとかしてきました。

朝も上の子の用意、下の子の医療行為でてんやわんやしながら毎日出勤していました。毎日苦しかったです。

子どもの体調が悪く、本当なら休ませたいのに、休みがないからそれでも送り出さないといけない、病児保育も市にはあるけど子どもは利用出来ない、悲しくて申し訳ない気持ちで出勤することも多かったです。

職場は育児をしながら働きやすい環境の整ったところだと思います。理解もあります。

しかし、子どもが病弱だったり障害があると、それでも難しかったです。小さいうちはどんな子でも病気をしやすくて、重症化しやすいと思います。

障害があるなどに限らず、どんな子がいてもお母さんが仕事を続けられる社会の仕組みになってほしいと心の底から思いました。

国家資格があっても技術や経験が豊富でも、辞めざるを得ないお母さんたちが周りに多いです。
 
(作業療法士)