延長保育って必要?あなたのお仕事、遅くまでやる必要がありますか?

gakudou

 

「19時以降も延長保育をお願いしたいのですが、検討いただけないでしょうか?」

とある自治体の来年度の学童保育と放課後子供教室の保護者向け説明会で、ひとりの女性が少し怒り口調で質問をしていた。(説明会自体は学童保育と放課後子供教室のことについてだったが、質問は保育園のことにまでひろがっていった)

 

学童保育と放課後子供教室の違い

せっかくの機会なので、学童保育と放課後子供教室の違いをまとめておく。
※自治体によって多少違うと思うので、詳しくは、お住まいの自治体にて確認ください。

(学童保育)
コンセプト・・・育成の場。
対象家庭・・・保護者が就労等により昼間家庭にいない小学生
対象児童・・・1年生〜6年生 ※来年度から6年生まで拡大される
定員・・・あり
有資格者の配置・・・あり
開設日・・・月曜日〜土曜日
開設時間・・・放課後〜19:00、8:00〜19:00
お休み・・・日曜、祝日、年末年始
料金・・・有料 ※5,000円程度

(放課後子供教室)
コンセプト・・・自由な遊び場。
対象家庭・・・保護者が就労状況に関係なく全ての小学生
対象児童・・・1年生〜6年生 ※来年度から6年生まで拡大される
定員・・・なし
有資格者の配置・・・あり
開設日・・・月曜日〜土曜日
開設時間・・・放課後〜17:00、8:00〜17:00
お休み・・・日曜、祝日、年末年始
料金・・・無料

 

これ以上の延長保育時間の延長は間違ってる。子供のためじゃない

話を冒頭の質問に戻して、

「もっと遅くまで延長保育をやって欲しい」は間違ってると思った。
日本人のこれまでの働き方や文化がやっぱり間違っている。

仕事が終わるのが遅いから、保育園もそれに合わせて遅くまで預かって欲しい。ではなく、早く仕事を終わらせ子供との時間を確保することの方が正しい解決だと思う。
もちろんそのママ個人だけはなかなか解決できなく、会社全体で取り組まないといけないことでしょう。

そして、保育園に務めてる保育士もその分遅くまで働かなければいけなくなるということをわかって欲しい。
その保育士だって同じようにママかもしれないのですから。

誰かが遅くまで働くことで、また他の誰かが遅くまで働く。これはただの悪循環だし、何よりも遅くまで預けられている子供のためになっているとは到底思えない。

唯一考えないといけないのは、例えば医者や看護師のように、社会に必要で比較的に時間をコントロールできない職業向けの延長保育や夜間保育だと思う。長期的には従事者を増やすことで解決したいが。

 

同じように考えると、ベビーシッターや家事代行にも疑問はある。
本当に必要なのか?
便利なサービスだとは思うけど、無い世の中の方が本当はハッピーなのではないでしょうか?

 

あなたのお仕事って本当に遅くまでやる必要がありますか?

 

もう一度考えて、欲しい。
子供との時間も仕事と同じように大切にして欲しい。