育休後は子供のために給料も役職も捨てアルバイトとして働くことを決意

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出産・育休後に働き方を変えたワーキングマザーの体験談シリーズ。

保育園のお迎え時間の都合など育児を優先させるために、正社員からパートや正社員だけど時短勤務というように働き方を変えた(変えざるを得なかった)経験のあるワーママの体験談です。
これから同じ様な悩みを抱えるワーママに少しでも参考に、少しでも勇気を与えられれば・・・

今回は、育休後にチーフから役職を捨ててアルバイトに働き方を変えた、ボーカル教室勤務のボイストレーナーとして働くワーママの体験談です。

育休から復帰後はチーフからアルバイトに変更で給料は出来高制に

(仕事内容や責任、給与などの待遇面はどのように変わったか)
チーフとしてインストラクターの育成に携わっていましたが、アルバイトとなったことで、一般のインストラクターとしてレッスンの業務がメインになりました。

給料は出来高制でレッスン数や退会率、入会率でボーナスがつくのですが、元社員で育成担当のスキルもありましたので、ある程度のプラスにはなりましたので、他のアルバイトさんよりは多く頂いていました。

また、イベント等でも、遅くまで事前準備には関わることができず、ほぼ当日スタッフとしての動きしか取れませんでした。打ち上げもゆっくりとは出れませんでしたが、社員ではないので「お先に失礼します!」が割り切って言えるようになりました。
 

子供の急な熱で早退する日が続き、仕事に支障が出たのが働き方を変えた決め手

(なぜ働き方を変える決断をしたのか。また、その決断の過程での困難や葛藤)
保育園に0歳児から運良く入れたのですが、お迎えのことを考えると遅い時間の勤務が出来ませんでした。

土日の出勤も難しく、教室を運営していく中心として動けないと思いました。また、自身のライブ活動、プライベートで音楽に使える時間もものすごく減り、このままではスキルアップも情報収集や交流も今までどおりしていけないと思いました。
自分に余裕がない状態では、特殊な仕事柄、いい仕事が出来ないと思い悩みました。

決定打となったのは、子供の急な熱で早退しなければならないという事が何日か続いた事です。

レッスンに穴を開け、空いている他の先生に交代してもらったり、生徒さんに連絡してもらったり・・。ボーカリストばかりの職場は、気が強い人間が多いので、面と向かって文句を言われることもありました。

この時には社員は私一人でしたし、既婚者はもちろん、母親の先生はいませんでしたので、風当たりも強く、更に理解がなかったといえばそうなのかもしれませんが、このままでは教室としてのチームワークも乱れる。自分もストレスが溜まる。子供にとっても、思い切って休みを取ったり早退もできないのでは行けないなと思い、レッスン業務をメインにする、アルバイトのインストラクターという道を選びました。

夫は仕事人間でしたので、そのほうが安心して子供と家庭を任せられる、給与のことは気にしないでと言ってくれました。

ただ、正社員だったので保育園に入園できた部分もあるので狡いかな?とも思いましたが、勤務時間的には保育園申し込みした時と変わらず、基本はフルタイムです。給与は減りましたが、自分の心の余裕や、役職がなくなったことで負担も減りました。
 

病児保育もファミリーサポートも現実は利用し辛く、必ず出勤できるためには実家のサポートが必要。

(ワーママとして働き続けることについてどう感じたか)
自身が社員として採用の面接をした時、お子様を保育園、幼稚園に預けているあいだに勤務を希望される方には、必ずお子様の預け先が保育園幼稚園以外にご実家のお父様お母様など、出勤できる状態が確保されているか、確認していました。それがない方は、採用しませんでした。

しかし、いざ自分の時となると、区の病児保育はだいたい入れるが診察を受けていると絶対に遅刻になってしまう事。ファミリーサポートは当日の予約が取れると宣伝しているが、実際は当日来てくれる人はほぼいないという現実を知りました。

ご実家のサポートや、ベビーシッターを雇える余裕のあるご家庭でないと、絶対に出勤できる!という保証が無く、そんな中で働くのは本当に怖いと思いました。

二人目を妊娠し、産休に入るとき「是非戻ってきて欲しいのですが、今までお子さんのことでたくさん急なお休みや遅刻がありましたね。土日や夜のイベントにも参加できていなかったのですが、そこをクリアできるようにご家族でよく話し合ってくださいね」と社長から言われました。

そこがクリアできないからアルバイトになったのに・・・。育児休暇中ですが、本当に悩んでいます。

子供が2人になったら、リスクは2倍なので、会社の言い分もわかりますし、自分でもどうなるのだろう、と不安ですが働き方の形はたくさんあるので前向きに考えようと思います。
ちなみに社長は二児の父親、奥様は専業主婦ですので、理解していただくのは難しいかもしれません。
 
(ボーカル教室勤務のボイストレーナー)